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医療機器販売会社「イノメディックス」へ資本参加、企業価値向上を支援:医療機器ニュース
オリックスは、大手医療機器販売会社のイノメディックスの全株式を取得することで合意した。資本参加に加え、複数の役員を派遣し、財務基盤の強化とガバナンス体制の構築を支援する。
オリックスは2014年12月12日、大手医療機器販売会社のイノメディックス(以下、IMX)の全株式を取得することで合意したと発表した。株式取得後は、IMXの新経営陣に一部を譲渡し、IMXの独立性を維持しながら新しい経営体制を構築する。
IMXは、首都圏を中心とした大学病院・国公立病院などの大手医療機関を顧客とする強固な基盤を持つ。中でも、手術現場や集中治療室などの高度で緊急性の高い医療に必要とされる機器やその周辺システム、医療材料などを最適な組み合わせで提供している。
オリックスでは今回、業界再編が進む医療機器販売業界において、IMXがリーディングカンパニーへと成長するため、資本参加を決定した。同時に、複数の役員を派遣し、財務基盤の強化とガバナンス体制の構築を支援する。
さらに、オリックスグループの医療機関向け金融サービスやその他事業基盤と連携することで、IMXの医療機関向けのサービス力の強化・拡充を支援し、企業価値の向上を図る。
オリックスでは、今後も医療機器販売会社への資本参加を進め、出資先企業間の連携による強固な事業基盤を持つ医療機器販売会社グループの形成を目指すという。
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