大手メーカーの技術をベンチャーが活用、音にフォーカスしたIoTデバイスに:組み込み開発ニュース(1/2 ページ)
ベンチャー企業のCerevoとInterphenomは、パナソニックの技術とクラウドファンディングを活用してクラウド型リスニングデバイス「Listnr(リスナー)」を共同開発すると発表した。日本の大手電機メーカーがベンチャー企業と提携して、海外のクラウドファンディングを利用するのは日本初だという。
家電ベンチャーのCerevo(セレボ)は2015年1月7日、ベンチャー企業のInterphenom(インターフェノム)と共同で、クラウド型リスニングデバイス「Listnr(リスナー)」を開発すると発表した。同年1月6日(米国時間)より、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で支援者を募ると同時に、消費者向けエレクトロニクスの総合展示会「2015 International CES」(2015年1月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)で展示する。
Listnrは、IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)を利用するインターネット接続機能とマイクを搭載したデバイスで、大きさは68×112×68mm。Listnrで録音した音声をクラウド上のサーバに自動でアップロードし、サーバ側の音声認識エンジンでその音声の解析を行う。特定の音声が認識されると、本体のLEDが点灯して通知を行う他、専用のスマートフォンアプリへ通知を送信したりスマート家電を自動で操作できる。
開発初期のモデルでは、乳児の泣き声から4つの感情のパターンを認識し、スマートフォンアプリ上のアイコンで乳児の感情を通知する機能や、スマートフォンからコントロールできる照明システム「Philips hue」を、指を鳴らす音で操作できる機能が提供される。API(Application Program Interface)も公開されるため、開発者がListnr対応サービスやアプリケーションを自由に開発することも可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.