1台で最大4回路まで計測できる小型電力量モニタが発売:FAニュース
オムロンの発売する「小型電力量モニタ(KM-N1)」は、上位システムとの親和性を追求し、「マルチユニット通信システム」を搭載した。1台で複数回路の計測が可能で、電灯・OA機器などの回路は最大4回路、動力回路は最大2回路まで計測できる。
オムロンは2014年12月16日、最大4回路まで計測できる「小型電力量モニタ(KM-N1)」を発表した。発売は2015年1月5日の予定。
今回発売された小型電力量モニタは、上位システムとの親和性を追求し、「マルチユニット通信システム」を搭載した。これにより、上位システムから単回路電力量モニタが複数あるよう設定できるため、通信システムの構築や計測個所の追加が容易にできる。上位システムへのデータ伝送は、RS485通信と積算電力パルス出力の2方式を採用した。
また、1台で複数回路の計測が可能で、電灯・OA機器などの回路(単相2線式)は最大4回路、空調機などの動力回路(三相3線式)は最大2回路まで計測できる。相が異なる複数の計測も可能で、省コスト・省スペースにも貢献できる。
さらに、電流・電圧計測精度±0.5%FS、電力計測精度±1.0%FSと、同社従来機の2倍となる計測精度を可能にした。サイズは高さ90mm×幅22.5mm×奥行き56mmと小型で、設置スペースや厚みの少ない分電盤にも設置できる。センサー用ケーブルには、ワンタッチコネクタ方式を採用し、熟練者でなくても簡単に施工できる。
標準価格は1万4500円で、同社では3年間で累計8万台の販売を目指すという。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オムロン逆転の発想、「カイゼン」と「省エネ」は同じことだった
生産のQCD(品質、コスト、納期)を見直すカイゼン活動は、現場力の見せ所だ。一方、省エネはこれまで現場から離れた工場の管理部門の役割だとされてきた。QCDと省エネを同じ目線で捉えると何ができるのだろうか。オムロンの事例を小寺信良が紹介する。 - オムロンが「卓球ロボット」で訴えたかったもの
「CEATEC JAPAN 2014」で大きな注目を集めているオムロンの「卓球ロボット」。ロボットそのものを製造しているわけではないオムロンが、なぜ卓球ロボットを出展したのだろうか。卓球ロボットが製造技術にもたらす価値について考察する。 - CAEは魔法の杖ではありません――オムロン事例
CAEは便利な道具だが、決して“魔法の杖”ではない。人が使う“道具”でしかなく、電卓やエクセルと同じ技術計算ツール だ