自動車業界向けのSaaS型クラウドERPを日本市場で提供開始:製造ITニュース
インフォアジャパンは、自動車業界向けの豊富な機能を使いやすいUIで統合し、業界特有のニーズに対応できるようにカスタム化した「Infor CloudSuite Automotive」の提供を開始した。
インフォアジャパンは2014年12月19日、自動車業界向けのSaaS型クラウドERP「Infor CloudSuite Automotive」の日本市場での提供を開始した。
Infor CloudSuite Automotiveは、複数のアプリケーションを業界別に統合し、専門知識に基づいた使いやすい機能を提供するSaaS型ERP「ソリューションスイート」の第1弾となる。自動車業界向けの豊富な機能を使いやすいUIで統合し、業界特有のニーズに対応できるよう、カスタム化。そのソリューションをクラウド上で提供することで、サーバやハードウェアを必要とせず、導入期間も短縮できる。
また、OEMと有力サプライヤーが、需要・供給・納期情報などの各データを共用できる機能を備え、納期短縮や対応力向上を可能にした。財務情報やエンドユーザーのビジネスの主要指標の分析を可能とする、自動車業界に特化したアナリティクス機能も提供する。
具体的には、EDI、内示/納入指示、グローバル地域別対応などの自動車業界固有の受注管理を標準サポートするほか、世界各地の取引要件やEDIフォーマットに対応したトレーニングパートナーライブラリを搭載した。部品・コンポーネントサプライヤーから完成車メーカーまでのトレーサビリティ管理と制御を可能にするサプライチェーン管理機能、高度な品質管理機能、自動車業界に特化した分析・レポーティング機能なども備えている。
さらに、特定目的向けミドルウェア「Infor ION」と、顧客・サプライヤー間の社内外のコミュニケーションを支援するソーシャル・コラボレーション・エンジン「Infor Ming.leTM」を用いることで、いつでもリアルタイムなデータ活用ができる。
同ERPは、アマゾン ウェブ サービス上で展開し、IT初期投資を大幅に削減できるサブスクリプションモデルで提供する。価格は1ユーザー当たり月額約2万円(税抜き)。新たに海外拠点を設立する国内自動車製造業を主なターゲットとし、2年後までに30社への導入を目指すという。
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