2次元コード読み取りを強化した新たなアルゴリズム:FAニュース
コグネックスは、2次元コードのDPMを読み取る手法として、2次元コードの「模様」を使ってコードを検出する新しいアルゴリズム「PowerGrid テクノロジ」を発表した。検出パターンが完全に消失した2次元コードやDPMも読み取りできる。
コグネックスは2014年12月16日、2次元コードのダイレクトパーツマーキング(DPM)を読み取る手法として、2次元コードの「模様」を使ってコードを検出する新しいアルゴリズム「PowerGrid テクノロジ」を発表した。検出パターンが完全に消失した2次元コードやDPMも読み取り可能になる。
今回発表されたPowerGrid テクノロジは、コードの検出パターンを探し出してコードを認識する従来の方法とは異なり、コード内の明るいモジュールと暗いモジュールが交互に出てくるパターンを探すというもの。
これにより、激しく破損したコードをはじめ、これまで読み取りが困難だったファインダーパターン、クロックパターン、クワイエットゾーンが完全に消失した状態のコードを検出し、読み取ることが可能になった。
また、パーツの形状変化、照明不足、欠損、印字エラーなどが原因で2次元コード全体の画像取り込みが難しい場合にも、読み取り率を劇的に向上できる。
PowerGrid テクノロジは、同社の固定型バーコードリーダ「DataMan 300」シリーズの最上位機種「Xモデル」に搭載。同アルゴリズムにより、読み取り能力はより強固になったという。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 画像処理とは?
製造現場における画像処理技術とは何か? その特徴や導入時のポイントなどをきちんと理解し、生産性向上に役立てていきましょう。連載第1回のテーマは「画像処理とは?」です。画像処理を製造現場で用いることのメリットを学びましょう。 - 画像処理とは?
製造現場における画像処理技術とは何か? その特徴や導入時のポイントなどをきちんと理解し、生産性向上に役立てていきましょう。連載第1回のテーマは「画像処理とは?」です。画像処理を製造現場で用いることのメリットを学びましょう。 - ダイレクトパーツマークでも自動制御で最適読み取りできる工業用バーコードリーダー
工業用バーコードリーダー「DataMan」シリーズに新製品が登場。初期設定や対象物ごとのチューニングが自動化されており、作業者に依存せず誰でも扱えるのが特徴だ。