「スマートウオッチ」や「4Kテレビ」を抑え、2015年も「3Dプリンタ」に高い関心:3Dプリンタニュース
リクルートテクノロジーズは、ITエンジニア441人を対象に行ったITトレンドに関するアンケート調査結果について発表。「2014年に最も気になったネット業界のワード」および「2015年に最も流行しそうなもの」の双方で、「3Dプリンタ」が上位にランクインしている。
リクルートテクノロジーズは2014年12月26日、ITトレンドに関するアンケート調査結果について発表した。同調査は、IT業界のトレンドを把握するため、同年12月にITエンジニア441人を対象に行われたものである。
まず、「2014年に最も気になったネット業界のワード」については、第1位が「3Dプリンタ」で21.3%、第2位が「ウェアラブル端末」で19.3%、第3位が「4Kテレビ」で15.2%という結果になった。
ウェアラブル端末を抑え、3Dプリンタが第1位になった理由としては、「モノづくりの根本が変わる」「使ってみたい」という声が多く寄せられたことが挙げられるという。また、3Dプリンタの性能向上により、工業用途以外の分野で活用が進みつつある点や、低価格化により個人でも購入可能になってきた点も影響しているとのこと。一方、「3Dプリンタによる拳銃製造」など3Dプリンタを利用した事件に関して触れる意見もあり、良くも悪くも最も多くの関心を集めたのが3Dプリンタであったとしている(関連記事:殺傷能力がある拳銃を作れる3Dプリンタは法的に規制すべきか?)。
さらに「2015年に最も流行しそうなもの」についても第1位の「格安スマートフォン」に次いで、3Dプリンタが第2位にランクイン。なお、一般消費者を対象にした「2015年の有望商品ランキング」(電通総研調べ)でも「電気自動車(燃料電池車も含む)」に次いで、3Dプリンタが第2位に付けている。
なお、今回のアンケート調査は、日本全国の男女、20〜40代のITエンジニア(441人)を対象に、インターネット上で行われた(調査日:2014年12月10日)。
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