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IoTが「バズワード」を拭い去った2014年電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

IoTはバズワードかそれともキーワードか。具体的な実装例に話が及ぶことの増えた昨今を鑑みると、2014年は後者になったと言っていいでしょう。

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モノづくり編集のこぼれ話

 この記事は、2014年12月24日発行の「電子機器設計/組み込み開発メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


 2014年を振り返る際、語り落としてはならないキーワードの1つが「IoT(Internet of Things)」であることに異論を挟む人は少ないでしょう。さまざまな調査会社の報告を見ても、関連する市場は高い成長が見込まれています。

 IoTそのものは「モノのインターネット」と訳されるよう、狭義的に見ればモノとモノがインターネットでつながるということだけを指しますが、昨今のIoTという言葉はバッグエンドにビッグデータが存在し、モノとモノ、あるいはヒトとモノがインテリジェンスに結合する状態を指す言葉として使われています。

 ここで注目すべきは、現在語られているIoTとは先端技術のカタマリではなく、オープンで枯れた技術の活用だということです。部分的に見れば先端技術も利用されていますが、クラウドの普及や通信コストの低減、ビッグデータ活用といったIoTを活用するための環境が整った結果、IoTという言葉がより現実的なものとして使われることになったというのが実情でしょう。

 概念としての普及の次は、実システムの普及というフェーズになりますが、既存の技術を組み合わせるという性質上、コレと言う業界標準的な規格やパッケージが存在していないのも事実で、現在、IoT技術を導入したい事業者にとってはカスタムメイドでのシステム導入を余儀なくされています。

 そこで最近活発になってきているのが、業界団体を組織し、ある程度のリファレンスデザインを提示することで、IoTの導入を加速させようという動きです。

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