ニュース
荏原製作所、新型CMP装置「F-REX300X型」を発表:FAニュース
CMP装置の新機種「F-REX300X型」は、洗浄ユニットの増加により、機器を稼働させた状態でのメンテナンス性を改善。機械搬送能力は従来機の約2倍で、生産性も大幅に向上したという。
荏原製作所精密・電子事業カンパニーは2014年12月3日、主力製品であるCMP(化学機械研磨)装置の新機種「F-REX300X型」を発表した。
CMP装置は、半導体チップの製造過程でナノメートルの単位が要求される平坦性を化学的・機械的に研磨するもの。同社では、「1テーブル・1ヘッド」「4テーブル・プラットフォーム」という独自コンセプトで高スループットを可能にした「F-REX300S?型」を提供し、半導体デバイス微細化の最先端で使用される銅配線の平坦化プロセスを中心に採用されているという。
新たに開発されたF-REX300X型では、洗浄ユニットを増加した。これにより、機器を稼働させた状態での消耗材交換などのメンテナンス性を改善し、ノンストップCMP装置を可能にした。さらに、機械搬送能力はF-REX300S?型の約2倍となり、短時間プロセスでの生産性も大幅に向上したという。
同社では、CMP装置のラインアップにF-REX300X型を加えたことで、年々高まるプロセス要求性能の達成と高い生産性に対応しできるとしている。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けない FPGA入門
あなたは、人に「FPGA」を正しく説明できるだろうか? いまや常識となりつつあるFPGAについて、あらためてその概念から仕組み、最新動向までを解説する。(編集部) - 第26回 TSV実用化に向けて
実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第26回は、第25回に引き続きTSV(Through Silicon Via)について取り上げる。話題先行で実用化までまだ時間がかかると思われているTSVだが、ソニーの裏面照射CMOSセンサーの新製品にはTSVが適用されているのだ。 - 製造現場になだれ込む「モノのインターネット」と「ビッグデータ」
IoT(モノのインターネット)やビッグデータ解析の活用先としてにわかに「製造現場」への注目度が高まっている。製造業において、ICTの活用により生産性や柔軟性をもう一段高めようとするモノづくり革新の動きが活発化する一方で、これらの技術のビジネス活用を推進したいIT系企業が提案が加速。製造現場への熱気が高まっている。