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新型「ムーヴ」が目指す軽自動車の本質は「低価格・低燃費」:スズキと真っ向勝負(2/4 ページ)
ダイハツはハイトワゴンタイプの軽自動車「ムーヴ」のフルモデルチェンジを発表。軽自動車の国内シェアをめぐり、ライバルのスズキを追う立場いるダイハツ。注目が集まった新型ムーヴには、ダイハツの次世代の軽自動車プラットフォームとなる可能性がある技術が投入された。
新ボディ骨格構造「ディーモノコック」
ダイハツが、新型ムーヴの開発過程で行った軽自動車に関するユーザーへの調査の結果、最も大きかった要望は加速や安定性といった走行性能の向上だったという。こうした要望を受け、ダイハツは従来より軽量・高剛性化を実現する新ボディ骨格構造「D monocoque(ディーモノコック)」の開発に取り組んだ。
ディーモノコックは、サイドアウターパネルの全面厚板をハイテン(高張力鋼板)化し、構造断点を低減して骨格全体で力を受けとめる構造となっている。さらに、アンダーボディに最適な補強を行うことで高剛性化を図った。新型ムーヴは、このディーモノコックと外板樹脂化などにより、ボディを従来モデル比で20kg軽量化することに成功している。
さらに、新型ムーヴではボディ骨格の改良に加え、足回り部品の見直しも行われた。2012年のビッグマイナーチェンジの際に改良したものをベースに、性能が向上したディーモノコックに合わせて、ブッシュの特性やリヤサスペンションなど、細部まで新型ムーヴ用に見直されている。これにより、コーナリング時のロールやピッチング挙動の抑制力が高まりったことで走行時のふらつきや、騒音を低減するなど「小型車並みの安心感ある走りが可能になった」(ダイハツ)としている。
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