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「下町ボブスレー」が新たなソリの開発をスタートピョンチャン五輪への第一歩

下町ボブスレーネットワークプロジェクトは、新たに2台のソリの制作に着手すると発表。2013年に製作した2・3号機のフレームの形状を見直し、これまでのソリと滑走性能の比較検証を行うという。

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 下町ボブスレーネットワークプロジェクト(以下、下町ボブスレー)は2014年12月1日、新たに2台のソリの製作に着手すると発表した。同プロジェクトは大田区内の製造業が中心となり、「大田区を中心とした参加企業とボブスレー界の進捗発展に貢献すること」を目的に、2012年1月に発足したプロジェクト。新開発となる2台のソリは、大田区の中小製造業50社が無償で部品の製作を行い、完成は12月中旬を予定している。

 下町ボブスレーは、これまでボブスレー日本代表チームや国内の競技選手に向けたソリの開発を行ってきた。2014年6月には、2018年に韓国のピョンチャンで開催される「第23回 オリンピック冬季競技大会」(以下、ピョンチャン五輪)に向け、ボブスレー日本代表チームに提供するソリの製作を行う方針を発表している(関連記事:「下町ボブスレー」、新体制でピョンチャン冬季五輪を見据えた活動)。


下町ボブスレーの2号機。今回新たに製作するソリは、フレームを断面が楕円形のものから丸型のものに変更する(クリックで拡大)出典:下町ボブスレーネットワークプロジェクト

 今回、下町ボブスレーが新たに製作すると発表した2台のソリは、同プロジェクトで2013年に製作した2・3号機のフレームを断面が丸型のパイプに変更したものになるという。従来、2号機のフレームには横方向の振動吸収性能に優れた断面が楕円形のフレームを採用していた。しかし楕円形のフレームは、製造が難しく量産しにくいという課題があった。

 そこで今回下町ボブスレーは、フレームに平均的な剛性を持ちつつ量産しやすい断面が丸型のパイプを採用したソリを製作する。直径38mmと34mmの2種類の丸型パイプを使用するソリをそれぞれ1台ずつ製作し、従来のソリとフレームの違いによる滑走性能の比較検証を行うという。

 下町ボブスレーは、新開発するソリだけでなく、希望に応じて既存の1・2・3号機も提供するとしている。また現在、日本のボブスレー界ではピョンチャン五輪に向けて新たな選手の発掘を進めている。この動きに合わせて、陸上競技などからボブスレーへの転向を検討している、現時点でソリを所有していない選手に対してもソリの提供を行うとしている。

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