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所有権や著作権にしがみつく時代ではなくなる?zenmono通信(1/3 ページ)

モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、シティライツ法律事務所の水野祐さんにお話を伺った。

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本記事はモノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から転載しています。


enmono宇都宮氏 まずは、自己紹介をお願いします。

水野氏 弁護士をやっております。去年(2013年)12月まで、日比谷にある法律事務所に勤めていました。今年(2014年)の1月に独立し、enmonoさんともご縁があり、顧問契約をさせていただいています。クリエイティブ系、モノづくり系やIT系の企業さんなどの法律面での相談、契約や戦略のアドバイスをしています。クリエイターを無料法律相談などでサポートするNPO団体「Arts and Law」の代表もやっています。

 モノづくり系ですと、FabLab Japanのメンバーでもあります。そこでは、これからのモノづくりの法的環境について議論しています。特許庁に特許や意匠を申請する時は、権利化までに時間やお金がかかります。今のビジネススピードについていけず、ペイできないのです。逆にオープンにすることによって競争を取り入れて、より良いものにしていくという考え方が広まってきています。特許も本来はオープンな制度で、20年クローズにした後は、万人に使ってもらえるように公開することが重要だったんですが。

enmono宇都宮氏 今は、大企業が戦うための武器として使っていますね。持っている特許のクロスライセンスをするとか、本末転倒に近い。

水野氏 おっしゃる通りです。ちょっと付加したものを出すなど、さまざまな方法で発明技術を守るクローズドな方向へ行くばかり。でも最近は、オープンな試みについて興味を持たれている大企業さんも増えています。大企業の方が、オープンイノベーションとかオープンソースに対して、危機感が強いですよ。ROS(Robot Operating System)というロボット系のオープンソース ソフトウェアが、中国やアメリカなどですごい勢いで広まっているそうです。ヨーロッパなんかは、EUが企業にソフトウェア開発の助成金を出すほどなのに、日本は個々の企業努力に任されてしまっているだけです。

enmono宇都宮氏 (日本は)ロボット言語が企業ごとに違いますよね。日本だけ置いていかれる……。ロボットといっても、ハードウェアだけでなくソフトの部分もあって、ソフトの中でもデジタル部分は、オープンソースとなるとそこだけLinuxで流通してしまいます。

水野氏 Linuxがないと進まないプロジェクトが、どれだけあるか。

enmono宇都宮氏 ハードウェアのコントローラも、そうなってきていますよね。数値制御のNCもオープンソースがあるし、組み込み型のArduinoもそうだし。

水野氏 どこをクローズにして、どこをオープンにして攻めていくのか。エキサイティングな時代になっているのかな、と思います。

enmono宇都宮氏 オープンにするかは、経営判断になってきますよね。それだけオープンソースはどんどん進んでいくし、ハードウェアもオープンソースが進むと思います。以前は図面でしたが、今は3次元モデルが流通しやすくなりました。3Dプリンタが安くなるのと、精度が上がってくるのとで、やがてコピーができるようになるでしょう。そうなると、材料や組み付けのノウハウなど、デジタル化できないところに価値が出てくるのでは。価値があって、効率よくできないところは、すぐお金にならない。そこをどう乗り切るか……。

水野氏 この話は熱くなって、時間を忘れてしまうので、zenmonoの話をしましょうか。zenmonoの利用規約は、ユーモアを加えて、できるだけ読んでもらえる内容にしようと心掛けましたよね。そう言うと、お2人から「漫画にしよう」というアイデアが出て。

enmono宇都宮氏 私たちのアイコンから吹き出しが出ている利用規約を作りました。皆さん、利用規約って読まないでしょう。

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