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作業工程と生産ライン構築を一度に検討――富士通が提案するVPSとGP4の連携活用製造ITニュース(1/2 ページ)

富士通とデジタルプロセスは、デジタル生産準備ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS」の最新バージョン「VPS V15L15」と、作業場のレイアウト検討などを行う「FUJITSU Manufacturing Industry Solution GP4」の最新版「GP4 V11L12」を発売した。出荷開始は2014年12月中旬の予定。

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 富士通とデジタルプロセスは2014年11月26日、製品の組み立てプロセスの検討を3次元モデルで支援するデジタル生産準備ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS(以下VPS)」の最新版「VPS V15L15」と、作業場のレイアウト検討などを行う「FUJITSU Manufacturing Industry Solution GP4(以下GP4)」の最新版「GP4 V11L12」を発売した。


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富士通 産業・流通営業グループ ものづくりビジネスセンター長の永島寿人氏

 富士通では、「ものづくりソリューション」として、製造業向け支援ビジネスを推進。製造業としてのノウハウを活用した支援サービス「ものづくり革新隊サービス」や、自社が展開するPLM(製品ライフサイクル管理)やSCM(サプライチェーン管理)システムなどの「ものづくりICTサービス」を組み合わせ、モノづくりの全領域をカバーする支援を行う。「ICTベンダーとしては独自のポジションを築いていることが強みだ」と富士通 産業・流通営業グループ ものづくりビジネスセンター長の永島寿人氏は語る。

 さらにその中で、製造業の製造プロセスの効率化を図るモノとして仮想検証をフル活用した「ものを作らないものづくり」を推進。「VPS」と「GP4」はその仮想検証ソリューションの核となるツールだ(関連記事:モノづくりにも仮想化が進行中! ――富士通が治具干渉まで分かる「VPS」新版発売)。

photophoto 富士通のものづくりソリューションの強み(左)とPLM領域における主なソリューション(右)(出典:富士通)(クリックで拡大)

VPSの導入は440社に拡大

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デジタルプロセスの執行役員 山田洋一氏

 VPSは、従来試作機ベースで行われていた設計検証、生産準備、ドキュメント作成を仮想試作機上で行うことができる仮想シミュレーションツールだ。3次元CADによる設計データを基に最終的な組み立て工程の動画まで作成できるため、試作検証の大幅なコスト削減が可能である点が特徴だ。現在までに440社、4000ユーザーへの導入実績があるという。また無償版ビュワーについては6800社、12万8000ユーザーが使用しているという。

 VPSの開発を行っているデジタルプロセスの執行役員 山田洋一氏は「電機・精密系のメーカーから利用が進んだが、現在では徐々に利用が広がり、自動車関係のメーカーにも利用されるようになった。また、日系企業が中心であることには変わりないが、韓国や中国、台湾メーカーなども採用するケースが増えており、徐々に導入領域が拡大している」と語る。

photophoto 富士通の工場まるごとソリューション(左)とVPSおよびGP4の位置付け(右)(出典:富士通)(クリックで拡大)

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