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IoT時代に向けて日本企業が克服すべき課題は「損して得を取る」:ET2014 基調講演リポート(1/4 ページ)
「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展」の基調講演に、パナソニック 全社CTO室 理事の梶本一夫氏が登壇。同氏はパナソニックのIoTに関する取り組みやIoT時代に求められるエンジニア像、日本企業の課題について語った。
2014年11月19〜21日に「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展(ET2014)」がパシフィコ横浜で開催された。同年11月21日の基調講演で、パナソニック 全社CTO室の理事を務める梶本一夫氏が「IoTがつなぐ家電・住宅・自動車・B2Bでのコトづくり」をテーマに、パナソニックのIoT(モノのインターネット)に関する事業やIoT時代に求められるエンジニア像、日本企業の課題などについて語った。
IoT事業にシフトしたパナソニック
パナソニックは2013年4月に、テレビや携帯電話機などのデジタルコンシューマー事業から、B2B分野の事業へシフトする新方針を示している。その内容はIoTを活用して、住宅や自動車などのさまざまな空間に対するソリューションを提供していくというものだ。
梶本氏はパナソニックのこうした新方針に基づく取り組みとして、東京都江東区の「パナソニックセンター東京」内に、クラウドを活用した生活空間を提案する展示施設「Wonder Life-BOX 2020」を開設した事例や、トヨタ自動車のテレマティクスサービス「T-Connect」から住宅内のエアコンを制御できるスマートフォンアプリの開発などを紹介した。
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