レゾルバの励磁アンプ回路の部品点数を4割削減、新日本無線がオペアンプを開発:車載半導体(1/2 ページ)
新日本無線は、ハイブリッド車や電気自動車の走行用モーターなどの回転角度検出に用いられるレゾルバの励磁アンプ回路の機能を集積したオペアンプ「NJU77903」を開発した。NJU77903を用いることで、レゾルバの励磁アンプ回路の部品点数を40%以上削減できるとともに、実装面積も半分以下にできるという。
新日本無線は2014年11月20日、ハイブリッド車や電気自動車の走行用モーター、電動パワーステアリングのアシストモーターなどの回転角度検出に用いられるレゾルバの励磁アンプ回路の機能を集積したオペアンプ「NJU77903」を開発したと発表した。NJU77903を用いることで、レゾルバ励磁アンプ回路の部品点数を40%以上削減できるとともに、実装面積を半分以下にできるという。サンプル価格は100円。2014年10月から量産を開始しており、2015年末までに月産5万個まで増やす計画。その後、月産15万個まで量産規模を拡大する見込みだという。
電磁誘導を用いて軸の回転角度を検出するセンサーであるレゾルバは、レゾルバから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するR/D(レゾルバ−デジタル)コンバータ以外に、レゾルバからの出力信号と同期してレゾルバの励磁側巻き線に入力しなければならない励磁信号を増幅する励磁アンプ回路を必要とすることがほとんどだ。
R/Dコンバータは、1個のICとして提供されており、最近ではモーター制御用マイコンに集積される事例も増えている。一方、励磁アンプ回路は、制御対象であるモーターごとに増幅の度合いを最適化する必要があったり、回路構成が複雑だったりすることもあって、個別部品で回路を構成するのが一般的だった。
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