外出先からLAN内の「Raspberry Pi」にリモートアクセスできる「Cloud Pi」:組み込み開発ニュース
スイッチサイエンスは、スマートフォンなどから小型コンピュータボード「Raspberry Pi」へ簡単にリモートアクセスできるソフトウェアプラットフォーム「Cloud Pi(クラウドパイ)」の販売を2014年12月末より開始すると発表した。
スイッチサイエンスは2014年11月20日、プラネックスコミュニケーションズの「Cloud Pi(クラウドパイ)」の販売を同年12月末より開始すると発表した。
Cloud Piとは、スマートフォンなどから小型コンピュータボード「Raspberry Pi」へ簡単にリモートアクセスできるソフトウェアプラットフォームである。Raspberry PiとCloud Piを用いることで、センサーデバイスなどへのリモートアクセスを容易にし、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)向け製品の試作開発などアイデアの具現化をサポートする。
Cloud Piは、P2PトンネルシステムをRaspberry Pi向けに提供するソフトウェアプラットフォーム。スマートフォンやPCなどを利用して、外出先からLAN内のRaspberry Piにリモートアクセスすることが可能となる。P2Pトンネルシステムは、プラネックスの簡単ネットワークカメラ「スマカメ」に実装されているシステムと同じものを採用している。
スイッチサイエンスは、IoTスタートアップキットとしてCloud Piに対応するRaspberry Pi向けのセンサーモジュール「Raspberry Pi環境センサモジュール(仮称)」の開発・販売を行う。また、プラネックスも自作ユーザー向けに「PLANEX標準回路(仮称)」の回路図を無償公開する。
Cloud Piは、ライセンス認証用のID(登録後1年間有効)が記載されたカードとソフトウェアにより構成され、ソフトウェア自体はダウンロード提供となる。購入は、スイッチサイエンスのWebサイトの他、Amazon.co.jpなどからも購入可能だという。1年間のライセンス料の価格設定については、後日、Cloud Piの公式Webサイトで発表するとしている。
なお、同年11月23〜24日に開催される「Maker Faire Tokyo 2014」(場所:東京ビッグサイト)にてCloud Piを用いた展示デモを行う予定だという。
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