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トヨタの燃料電池車「ミライ」は「あえて4人乗り」、プレミアム感と走りを重視日本科学「未来」館で発表(2/4 ページ)

トヨタ自動車は、セダンタイプの新型燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を2014年12月15日に発売する。税込み価格は723万6000円で、国内販売目標台数は2015年末までで約400台。プレミアム感と荷室の広さ、そして走りの楽しさを重視したこともあり、5人乗りではなく4人乗りとなった。

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「ミライから、トヨタの本気を感じとってほしい」

 ミライの車名の由来は、日本語の「未来」である。会見場に日本科学未来館を選んだのも、車名を意識してのものだ。ミライは2015年夏〜秋にかけて米国と欧州でも販売を始めるが、海外での車名も「Future」などではなく、日本発の車両であることを示す意味も込めてミライで展開する方針である。

 なお、海外での販売目標台数は、米国が2017年末までで累計3000台、欧州が販売が本格化する2016年ごろに月間50〜100台としている。

 会見に登壇した同社副社長の加藤光久氏は、「新たに開発した燃料電池車の名前は、この名前しか思い付かなかった。エコイメージの強い燃料電池車だが、ミライの開発では走る楽しさをあきらめなかった。走っていて本当に楽しく、ワクワクドキドキしてもらえるクルマに仕上がったと思う」と手応えを語る。さらに、「ハイブリッド車のプリウスもイノベーションをもたらしたが、ミライはそれを超えるさらなるイノベーションを生み出すだろう」(加藤氏)とした。

「ミライ」とトヨタ自動車の加藤光久氏
「ミライ」とトヨタ自動車の加藤光久氏(クリックで拡大)

 さらに加藤氏は、「本日ミライを発表できたが、これが完成ではない。燃料電池車がもたらす『モビリティのイノベーション』と『水素社会のイノベーション』という2つのイノベーションを実現するには、体制整備を充実するなどの課題はたくさんある。これからも長い道のりになるだろうが、それでもトヨタはまず一歩を踏み出そうと考えた。ミライから、トヨタの本気を感じとってほしい」と意気込む。

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