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電子工作で無線通信を体験、TWE-Liteで自宅をもっと便利にしよう!アイデア・ハック!! TWE-Liteで家庭内M2M計画(1)(2/4 ページ)

もはや「M2M」「IoT」「クラウド」といった“つながる技術”は、組み込みに欠かせないキーワード。無線内蔵マイコンを搭載した「TWE-Lite DIP」で、これまで難しそうに思えていた無線通信の基本を、電子工作で楽しく体験しよう! 目指すは、家庭内M2Mだ!!

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配線だけでLEDを光らせよう!

 TWE-Lite DIPは、TWE-Liteを一般的な28ピンDIPの形状にしたものです。ユニバーサル基板やブレッドボードに簡単に取り付けられます。その上、マイコンには出荷時、「超簡単! TWE標準アプリ」が書き込まれています。おかげで、ブレッドボードにTWE-Lite DIPをおいて配線をするだけで、無線通信が可能です。

 論より証拠。お手軽なのをご覧ください。下の動画を見て頂ければ「配線しているだけじゃん!」と納得してもらえることでしょう。

TWE-Lite DIPのデジタル通信テスト。親機にスイッチ、子機にLEDを搭載。スイッチをONにするとLEDが光る

 あまりに簡単すぎて解説する必要もないかもしれませんが、部品一式と回路図、部品の配置図を掲載します。

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画像2無線通信してLEDを光らせるための部品一式。まずは親機にスイッチ、子機にLEDを配線して、デジタル無線通信をテスト
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価格は共立エレショップで購入した際の参考価格(購入時期:2014年10月)。ジャンプワイヤはセットで、TWE-Lite DIPはアンテナとピンがハンダ付けされている完成品を購入

基本の配線

 TWE-Lite DIPは2個使用します。1つはスイッチを乗せて親機、もう一方にLEDを乗せて子機とします。TWE-Lite DIPを親機/子機のどちらで使用するかは、配線で切り替えます。この親機と子機の組み合わせは、TWE-Lite DIPを使用する際の基本になります。まずは基本の配線を確認しましょう。

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画像3 親機と子機の回路図。M1(13番ピン)とGNDを接続すると親機になる
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画像4 親機の配線図。1本の配線で親機と子機に切り替わる
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画像5 親機用にブレッドボード上で配線を実装
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画像6 こちらは子機の配線図。M1(13番ピン)、M2(26番ピン)、M3(27番ピン)を全てフリーにすると子機になる
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画像7 子機用にブレッドボード上で配線を実装。M1〜M3のピンは、親機、子機、中継機の切り替えに使用する。子機の場合、省電力モードの設定もピンの配線で行える

 ご覧の通り、配線1本で親機か子機かが決定しています。TWE-Lite DIPには、モード設定ビット用のピンがM1(13番ピン)、M2(26番ピン)、M3(27番ピン)と3つ用意されており、このピンをGNDにつなげることでモードを切り替えているのです。

 他のピンは、デジタル入力、デジタル出力、アナログ入力、PWM出力(アナログ出力に相当)が各4本ずつ。通信用にI2C、UARTのピンがあります。ピンの配置図は以下の図を参照してください。

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画像8 TWE-Lite DIPのピン(TWE-Lite DIP説明書より)

 親機のデジタル出力1(基板には「18」と書いてある)にスイッチをつなぎ、子機のデジタル入力1(同12)にLEDをつなぎます。それだけで前述の動画のように、LEDのオン・オフを無線で操作できてしまいます。

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