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シンプルなポタアンを理解しながら作るための第1歩電子工作“超”入門(1)(1/2 ページ)

この連載は簡単なポータブルアンプの製作を通じて、抵抗やコンデンサの読み方といった、初歩的な電子回路についての知識を学び、電子回路に親しんでもらうのが目的です。今回は「電子回路の読み方」を見てみましょう。

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 みなさん初めまして。これから約半年にわたって連載をすることとなります。よろしくお願いいたします。

 この連載は電子工作を通じて、「ハードウェアへの苦手意識」をなくそうというのが目的です。「ソフトウェアはこれまで仕事を通じて携わったけど、ハードウェアはよく分からない」「そもそも電子回路がどうやって動いているかなんて……。使えればいいんじゃない?」といった声もあるかもしれません。でも、IoT(Internet of Things)などハードとソフトを単純に切り離せない領域の話もあります。苦手な分野を1つでも少なくしておいたほうがよいですよね。

 ハードウェアといえば、筆者が小学生のころは、ゲルマニウムラジオや1石ラジオ、FMが聞けるICラジオなどを自作する「電子工作」を趣味とする人も多かったのですが、今では100円ショップに行けばAMラジオが売っている時代。パーツをわざわざ集めてラジオを作るなんていうことは、ある意味、優雅な趣味となってしまいました。

 やや話がそれましたが、ハードウェアへの苦手意識克服のため、簡単かつ、実用的なモノを「電子工作」として作ってみたいと思います。ラジオでも良いですが、今回は実用性を重視し、PCやスマートフォンで音楽を大音量にして楽しめる「ポータブルアンプ」を作ります。トランジスタ2個のシンプルなもので、ボリュームによる音量調整はありません。PCなどのライン出力やヘッドフォンジャックからステレオミニプラグで回路へつなぎ、同じくステレオミニプラグから出力します。

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ブレッドボードに組んでみたトランジスタ2石のポータブルアンプ。これが今回の目的です

 上の写真はブレッドボードという、ハンダ付けなしでテスト回路を簡単に作れるボードにトランジスタと抵抗、コンデンサを配置したものです。ブレッドボードには穴がたくさん開いており、内部では縦の列に配線がされています。つまり、トランジスタや抵抗などを穴に差せば接続できる(通電する)のです。先がプラグになっているリード線を渡して配線することもあります。

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ブレッドボード内部はイラストのように配線されており、部品を差し込むだけで回路を作ることができます

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