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マイクロソフトは「IoT」と「Azure」がともにある未来を描く組み込み開発ニュース

日本マイクロソフトは展示会「ITpro EXPO 2014」において、.NET Micro Framework対応ボード「Internet of Things Starter Kit」や、クラウドサービス「Microsoft Azure」など、IoT(Internet of Things)にまつわる同社の製品とサービスを展示した。

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 日本マイクロソフトは、2014年10月15〜17日まで開催の展示会「ITpro EXPO 2014」において、先だって発表した組み込み機器とクラウド、双方の開発を学習できる.NET Micro Framework対応ボード「Internet of Things Starter Kit」(仮称)や、機械学習クラウドサービス「Azure Machine Learning」など、IoT(Internet of Things)にまつわる同社の製品とサービスを展示した。

 ブース正面には、IoTとマシンラーニング(クラウド)によって生活にどのような変化が起きるかを未来の東京を舞台に紹介するジオラマ「Azure City」を設け、同社の提唱するIoTである「Internet of Your Things」(あなたのモノのためのインターネット)を紹介している。

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未来の東京を舞台とした「Azure City」

 .NET Micro Framework対応ボード「Internet of Things Starter Kit」(仮称)は、Coretex-A9をCPUコアとしたマイコン「RZ」搭載のSAKURAボード「GR-PEACH」をベースに各種センサーとリレーを組み合わせたもの。クラウドサービス「Microsoft Azure」との連携が可能となっており、組み込みとクラウドが連携した製品の開発を行える(関連記事:マイクロソフト、組み込みとクラウド開発を同時に学べる「IoT Kit」)

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展示されていた「Internet of Things Starter Kit」(仮称)。参考展示版であり外観など仕様は最終ではないという
photophoto 「Internet of Things Starter Kit」(仮称)のクルマ型模型への組み込み例

 ジオラマが展示されているAzure Cityは社会の至る所にセンサーがあり、そのデータ活用が積極的に行われている未来の東京。

 エレベーターは振動データや稼働回数のカウントによって部品消耗度が推測され、結果としてランニングコストが抑制され、空調は外気温や室内人数によって効き目が自動調整され、快適さと省エネルギーの最適なバランスが常に保たれる。また、街頭カメラからの映像から道路の渋滞予測や通行人の性別・年齢予測が行われ、自動販売機やコンビニエンスストアの販売データからは次週の売り上げ予測が立てられる。

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 いずれも各種センサーの情報がクラウドに送信され、その情報を解析、予測することで成り立つ。センサーの情報をクラウドに送るまでを担うのが「Internet of Things Starter Kit」(仮称)で開発できるようなIoTデバイスで、クラウドにおける予測や解析の基盤には「Azure Machine Learning」「SQL Azure」などが用いられるというのが、同社の描く未来像だ。

 Microsoft Azureは各種コンピューティングやデータ管理などを提供するパブリッククラウドで、ブース説明員によれば「大掛かりな自社設備を持つ必要がない」「スモールスタートが可能」「サービスインしてからの規模変更が容易」などメリットを持つことから、IT系企業のみならず、製造業からの問い合わせも増えているという。

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