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新型「Sクラス クーペ」が18年ぶりに復活、デザイン哲学も新たにコンセプトは「モダン・ラグジュアリー&インテリジェンス」(1/2 ページ)

メルセデス・ベンツ日本は、新型「Sクラス クーペ」と「CLSクラス クーペ/シューティングブレイク」を発表。クーペにSクラスの名称がつけられるのは18年ぶりで、これまでの「CLクラス」に代わり、同社の新たなフラッグシップモデルとなる。

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 Daimle(ダイムラー)の日本法人であるメルセデス・ベンツ日本は2014年10月10日、東京都内で会見を開き、新型「Sクラス クーペ」と「CLSクラス クーペ/シューティングブレイク」を発表した。両車ともに同日より予約受付を開始する。クーペにSクラスの名称が復活するのは18年ぶりで、これまでの「CLクラス」に代わり新たなメルセデス・ベンツのフラッグシップモデルとなる。

18年ぶりの復活で、ベンツの新たなフラッグシップモデルに

 会見に登壇したメルセデス・ベンツ日本 代表取締役兼CEOの上野金太郎氏は「新型Sクラス クーペは、これまでの『ラグジュアリー』の概念とは一線を画す、メルセデス・ベンツの新たなデザイン哲学である『モダン・ラグジュアリー』と『インテリジェンス』を体現するクルマ。名実ともに、メルセデスの新たなフラッグシップモデル」と説明した。

新型「Sクラス クーペ」とメルセデス・ベンツ日本 代表取締役兼CEOの上野金太郎氏(左)。ダイムラー 乗用車エクステリアデザイン統括のロバート・レズニック氏も来日した (クリックで拡大)
会場に展示されたエメラルドグリーンカラーの「S 63 AMG 4MATIC クーペ」(クリックで拡大)

 Sクラス クーペは、排気量4.7l(リットル)のV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載する「S 550 4MATIC クーペ」、排気量5.5lの同エンジンを搭載する「S 63 AMG 4MATIC クーペ」、排気量6.0lのV型12気筒ツインターボエンジンを搭載する「S 65 AMG クーペ」の3モデルを展開する。税込み価格はそれぞれ、1690万円、2400万円、3120万円。また、Sクラス クーペの発売を記念した特別仕様車も台数限定で発売される。

 Sクラス クーペには、先日発表された新型「Cクラスステーションワゴン」と同様に、フロントガラス上部に設置されるステレオマルチパーパスカメラの他、6つのレーダーが搭載されている。これらのセンサー類を利用して、ブレーキやアクセルなどをアシストする「部分自動運転」機能も充実させた。

 こうした機能の中でも特徴的なのは、ステレオマルチパーパスカメラで、前方最大15mまでの路面の凹凸を検知し、状況に応じて瞬時にサスペンションのダンピングを制御する「マジックボディコントロール」だ。同機能は既に同社の「Sクラス セダン」にも採用されているが、「S 65 AMG クーペ」にはコーナリングの際にマルチパーパスカメラで検知したコーナーの曲率と車速情報を基に、バイクのように車体をコーナー内側に傾ける「ダイナミックカーブ機能」が新たに追加された。

ベンツの新哲学「モダン・ラグジュアリー」とは?

「S 63 AMG 4MATIC クーペ」に搭載されたヘッドライトと内装(クリックで拡大)

 Sクラス クーペは、外装/内装ともにフラッグシップモデルにふさわしい高級感を持ったデザインが施された。一部車種に標準搭載する専用LEDハイパフォーマンスヘッドランプは、上部に片側だけで47個ものスワロフスキークリスタルを組み込んだ。47個のうち、ウインカー用として丸みをもった円柱状のクリスタルが30個、ポジショニングランプ用として17個のカットクリスタルが配置されている。

 内装は、細部にまで高品質のレザーやウッド素材を使用した。フロントシートには14個のエアクッションが内蔵されており、温熱効果を伴うホットストーン式マッサージを含む6種類のマッサージ機能を備える。さらに、アンビエントライトや車内に芳香を拡散する「パフュームアトマイザー機能」を装備するなど、高い快適性を追求した。


ダイムラー 乗用車エクステリアデザイン統括のロバート・レズニック氏

 会見に登壇した、ダイムラー 乗用車エクステリアデザイン統括のロバート・レズニック氏は、メルセデスの新たなデザイン哲学である「モダン・ラグジュアリー」について「情熱と知性、官能と純粋など異なる要素を両立させたもの。他の自動車メーカーの中には、シャープでエッジの効いたデザインのクルマを開発しているところもある。しかし、メルセデスは自然が生み出すような、滑らかな表面と角ばったものの中間を狙っている。このSクラス クーペは、50m先からでもメルセデスと分かるようなデザイン」と説明した。

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