スリーエム、産業分野向け常温硬化型アクリル系オレフィン接着剤発売:FAニュース
オレフィン系素材への接着特性に優れ、せん断方向への引っ張りに対して素材自体が破壊するほどの接着強度を持つ。PPやPE同士はもちろん、金属などの異種素材との強力な接着も可能となっている。
スリーエム ジャパンは2014年9月12日、産業分野向けのアクリル系接着剤「3M Scotch-Weld アクリル系オレフィン用接着剤 DP-8010BLUE」(以下、DP-8010BLUE)を発売した。
DP-8010BLUEは、オレフィン系素材と金属などの異種素材の接着に高い性能を発揮する、2液常温硬化型アクリル系接着剤。特に、接着が困難なオレフィン系素材への接着特性に優れ、せん断方向への引っ張りに対して素材自体が破壊するほどの接着強度を持つ(材料破壊)。従来行われていた前処理が不要のため、融着装置導入などの設備投資の必要もない。金属などの各種素材への接着力にも優れ、PPやPE同士はもちろん、金属などの異種素材との強力な接着も可能となっている。
また、カートリッジタイプのため、安全で汚れにくく保管しやすい。アプリケーターを利用し、主剤と硬化剤をノズル内で定量混合して吐出するため、2液混合型ながら計量混合の手間が掛からず、簡単に操作できる。
希望小売価格(税別)は、45ml入りが7043円、490ml入りが3万8390円。主に、オレフィン系素材を使う自動車内装・家電・医療器具での接着や各種バッテリーケースの接合など向けに、化成品商社・電材商社などを通じて販売する。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 研磨作業の効率改善が中小製造業を救う!? 研磨アドバイザー集団「研援隊」の挑戦
中小製造業の現場で課題となっている人手不足。すぐに人手不足が解消しない以上、当面の対応は業務効率の改善になってくる。そこで、中小製造業で広く利用されている「研磨」プロセスの業務効率を大幅に高めるべく、新たな提案活動を始めたのが住友スリーエムの研磨材事業部だ。同事業部が結成した研磨アドバイザー集団「研援隊」の取り組みについて担当者に聞いた。 - 実用化はどこまで? プリンテッド・エレクトロニクス業界の開発競争を読む
印刷技術を応用した回路・センサー・素子製造の技術はどこまで進展しているか? 各国がしのぎを削る開発競争を見る。