カーナビの音声認識使ってる? 運転中の“ながら”SNSに20〜30代が興味:スマートテレビの調査も(3/3 ページ)
Nuance Communications(以下、ニュアンス)は、日本市場におけるカーナビゲーションシステム(カーナビ)のユーザーを対象にした音声認識機能の利用実態調査を実施。その結果、20〜30歳代のユーザーの使用頻度が高く、特に音声認識機能を使った運転中のSNSメッセージの送信などに興味を持っていることが分かった。
スマートテレビのユーザー調査も実施
ニュアンスは、この他にスマートテレビのユーザー調査も行った。
ここで言うスマートテレビとは、テレビ放送の表示だけでなく、インターネット検索機能や、SNS連携機能、そして音声認識機能を持つテレビのことだ。例えばパナソニックは、2013年からニュアンスの技術を用いた音声認識機能を持つスマートテレビを販売している。ただし、市場認知度はあまり高いとはいえない。音声認識にマイク付きの専用リモコンを使用することを知っている読者も少ないのではないだろうか。
ニュアンスは、カーナビの音声認識機能の調査で使ったインターネット調査会社を使って、音声認識機能付きテレビの所有者1108人を対象に、「テレビ端末が何の用途に使われているか」、「テレビでの音声認識インタフェースに望まれる使用スタイル」、「音声認識インタフェースを何に使いたいか」という3つ設問についてアンケート調査を行った。
この調査を担当したニュアンス コミュニケーションズ ジャパン 音声UIエキスパートの平沢純一氏は、「スマートテレビといえども、主な用途はやはり放送コンテンツの視聴だった。音声認識機能の使い方も、リモコン入力が主で、メーカー側が開発に注力しているSNSはあまり利用されていないなど、手堅い指向が感じられた」と述べている。
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