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カーナビの音声認識使ってる? 運転中の“ながら”SNSに20〜30代が興味スマートテレビの調査も(2/3 ページ)

Nuance Communications(以下、ニュアンス)は、日本市場におけるカーナビゲーションシステム(カーナビ)のユーザーを対象にした音声認識機能の利用実態調査を実施。その結果、20〜30歳代のユーザーの使用頻度が高く、特に音声認識機能を使った運転中のSNSメッセージの送信などに興味を持っていることが分かった。

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20〜30歳代はカーナビの音声認識機能に悪いイメージを持たない?

 ここからは先述した絞り込み後の1101人を対象にしたアンケート結果になる。項目は、「音声認識機能の使用理由」、「音声認識機能の使用頻度の変化」、「音声認識機能の習得期間と満足度の相関」、「音声入力の使いづらい点」、「カーオーディオの楽曲選択方法」、「楽曲選択方法とユーザーの性別/年代の相関」、「運転中に利用したいスマートフォンアプリ」、「LINE/SNSメッセージ送信と性別/年代の相関」、「ハンズフリーの利用状況」となっている。

「音声認識機能の使用理由」(左)と「音声認識機能の使用頻度の変化」(クリックで拡大) 出典:ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン
「音声認識機能の習得期間と満足度の相関」(左)と「音声入力の使いづらい点」(クリックで拡大) 出典:ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン
「カーオーディオの楽曲選択方法」(左)と「楽曲選択方法とユーザーの性別/年代の相関」(クリックで拡大) 出典:ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン
「運転中に利用したいスマートフォンアプリ」(左)と「LINE/SNSメッセージ送信と性別/年代の相関」(クリックで拡大) 出典:ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン
「ハンズフリーの利用状況」
「ハンズフリーの利用状況」(クリックで拡大) 出典:ニュアンス コミュニケーションズ ジャパン

 全体的な傾向として、カーナビの音声認識機能のメリットに対する認知が進んでいることが分かる。また20〜30歳代のユーザーは、カーナビの音声認識機能の使用頻度が高く、特に音声認識機能を使った運転中のSNSメッセージの送信に興味を持っていることが分かった。

 米国市場では、Ford Motor(フォード)が2007年後半に市場投入した、音声認識機能を持つ車載情報機器「SYNC」の登場以降、音声認識機能の認知や利用頻度は極めて高くなっている。新車購入を左右する機能とも言われているのだ(関連記事:米新車品質調査で車載情報機器の不具合報告が急増、音声認識の浸透が原因)。

 一方、日本市場の市販カーナビは、SYNCよりもはるか以前に、自社開発の音声認識機能によって差異化を図ろうとした時期があった。しかし認識精度が低かったこともあってか、音声認識機能に対する悪いイメージだけが残ったとも言われている。市販カーナビの音声認識機能に悪いイメージを持っている年代は、40歳代以上になるだろう。実際に、「音声認識機能の使用頻度の変化」のアンケート結果では、男性の40歳代だけ音声認識機能の利用頻度が低下するという結果になっている。

 しかし20〜30歳代の場合、そういった悪いイメージがなく、スマートフォンのクラウドを利用した高度な音声認識機能の登場もあって、音声認識機能を積極的に利用する傾向にあるようだ。

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