ストラタシス、3種類の樹脂を同時造形できる3Dプリンタ発売――複合樹脂も利用可能:3Dプリンタニュース
ストラタシスは3種類の樹脂を同時造形でき、複合特性樹脂も利用可能な3Dプリンタを発売する。国内販売はアルテックと丸紅情報システムズが行う。
米国ストラタシス(Stratasys)は2014年9月18日、3種類の樹脂を同時造形でき、デジタルマテリアルも利用可能な3Dプリンタを発売した。国内販売はアルテックと丸紅情報システムズが行う。
新製品はPolyjet方式(インクジェット)の3Dプリンタ「Objet500 Connex1」と「Objet500 Connex2」でどちらも「トリプル・ジェッティング・テクノロジー」を搭載。同時に3種類の材料を造形できることが特徴だ。そのため、異なる材料の別々のモデルを同じトレイ上で出力したり(ミックストレイ)、単一モデルで最大3種類の材料を組み合わせて造形することができる(ミックスパーツ)。
最小積層ピッチが0.016mmで実物に近い触感を実現可能。また最大造形サイズは490(幅)×390(奥行き)×200(高さ)mmとなり、手で持てる程度の製品モデルは一度で造形が可能だ。またマテリアルキャビネットが外付けとなっていることで、樹脂交換の頻度を減らすことができる。
Objet500 Connex2では、異なる2種類の材料をさまざまな組み合わせで混ぜ合わせることが可能となっており、複合特性樹脂を製作できる。硬質のABSライク樹脂と軟質の樹脂を組み合わせて造形できる「オーバーモールド」や、異なる2種類の材料を混ぜ合わせて100種類以上の材料パターンを作り出す「デジタルマテリアル」(複合材料)などを利用可能な特徴を持つ。
定価/推奨価格は、Objet500 Connex1が3300万円、Objet500 Connex2が4600万円となっている。
関連記事
- 生産寄りでの利用を促進したい――ストラタシス、3Dプリンタを一堂に
ストラタシス・ジャパンは「第25回 設計・製造ソリューション展」において、3Dプリンタの最新機種を一堂に公開。機種ごとのサンプルを豊富に展示し、生産現場の冶具の出力例なども紹介していた。 - ローエンドの国産「3Dプリンタ」が登場! ハイエンドは最終製品への活用広がる
「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS2014)」では、産業向けのハイエンド機から個人をターゲットとしたローエンド機まで多彩な3Dプリンタが出展された。本稿では、3Dプリンタの新製品や強化機能を紹介するとともに、会場で見られた3Dプリンタの出力品、活用例を紹介する。 - 3Dプリンタ分野は個人向けだけではなく、設計製造分野も伸びしろあり
ストラタシス・ジャパンは2013年10月21日、東京オフィスにショールームを開設。その記者発表で同社の3Dプリンタ関連のビジネスや事例について発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.