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3Dプリンタで出力した造形物から著作権情報を確認できる技術、神奈工大が開発イノベーション・ジャパン 2014

神奈川工科大学は「イノベーション・ジャパン2014−大学見本市」で3Dプリンタを利用して出力された造形物に著作権情報などを埋め込む技術を展示。造形物を破壊することなく情報の付与と読み取りが可能で、その造形物が違法なデータを基に出力されていないかどうかなどを確認できるという。

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 科学技術振興機構(JST)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2014年9月11〜12日の2日間、日本国内の大学や公的研究機関で研究開発された新技術を展示する「イノベーション・ジャパン2014−大学見本市」を東京ビッグサイトで開催した。同イベントで神奈川工科大学は、3Dプリンタで出力した造形物に著作権情報などを埋め込む技術を展示。この技術を活用することで、その造形物が不正なデータを基に出力されていないかどうかを確認できるという。


モノに付与する著作権情報


神奈川工科大学が開発した技術の基本コンセプト(クリックで拡大)出典:神奈川工科大学

 神奈川工科大学が開発した技術は、3次元CADなどで作成したデータに、3Dプリンタで出力すると造形物の内部に周囲の素材とは物理特性が異なる微細領域を形成するデータを合成するというもの。この微細領域の配列によって表現された情報を読み取ることで、著作権情報などを確認できる。

 例えばある企業がこの技術を利用して、プロダクトの3次元データを販売する時に著作権情報を3次元データに合成しておけば、市場に出回っている造形物が正規のデータを基に出力されたものかどうかを確認することが可能になる。


神奈川工科大学が開発した技術の概要(クリックで拡大)出典:神奈川工科大学

 造形物の内部に埋め込んだ情報は、造形物の中で識別情報として機能する微細領域と母体の物理特性の差をX線カメラやサーモグラフィで読み取ることで認識する。これにより、造形物を破壊せずに情報を取得できる。今回展示されたデモでは、造形物に埋め込んだ情報を2進数にコード化し、所定の位置に微細領域が存在するか否かをX線カメラで認識することで情報の内容を表現した。

造形物をX線カメラでスキャンして、内部の情報を読み取る。そのデータを基に著作権情報などを判別する(クリックで拡大)

 将来的に3Dプリンタが普及し、Web上から「モノのデータ」を購入することが一般的になった場合、オリジナルデータの価値が高まると予測されている。神奈川工科大学は、そういった状況になった際、オリジナルデータの著作権問題が顕在化すると考え今回展示した技術の開発に取り組んだという。

 神奈川工科大学はこの技術について、3Dプリンタで出力された造形物に不正なデータが利用されていないかどうかの確認や、保証書や取扱説明書といった情報を造形物内部に保管するといった使い方が可能としている。

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