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世田谷ものづくり学校が「ファブ」になる! 個人や中小企業のモノづくりを支援3D道場も開講予定(2/2 ページ)

IID 世田谷ものづくり学校(IID)の運営企業であるものづくり学校は、オリックス・レンテック、ケイズデザインラボと共同で、IID内に3Dプリンタや3Dスキャナなど3次元デジタルツールを備えた「プロトタイピングルーム」を開設したと発表。個人や中小製造業者などの製品の試作・開発の支援を目的とし、3社共同でプロトタイピングルームの貸し出しや製造の受託サービスなどを提供する。

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プロトタイピングルームの機材を公開!

 会見の後、プロトタイピングルームの見学会も行われた。3Dプリンタは、米国の3D Systemsの「Projet4500」が1台、同じく米国のMICROBOARDS Technologyの「AFINIA H479 3D Printer」が2台、ムトーエンジニアリングの「MF-1000」と「MF-2000」の合計5台が導入されている。原氏によれば、Projet4500を導入したのはIIDのプロトタイピングルームが日本で初めてだという。フルカラーでの出力が可能なハイエンドなものから、個人向けの卓上サイズの3Dプリンタまで設置されており、さまざまな出力に対応できるように配慮されている。

3D Systemsの「Projet4500」(左)、MICROBOARDS Technologyの「AFINIA H479 3D Printer」(中)ムトーエンジニアリングの「MF-1000」と「MF-2000」(右)(クリックで拡大)

 レーザーカッターはオーストラリアのTortechの「Speedy 100 flexx」を導入。また、3DスキャナはルクセンブルグのArtecGroupの「Artec EVA」と3D Systemsの「Sense」など、小型のハンディタイプのものが用意された。「手で持ったり、身に着けるようなものを作りたいときには、こうした3Dスキャナがとても重宝する」(原氏)。

Tortechの「Speedy 100 flexx」(左)、ArtecGroupの「Artec EVA」、3D Systemsの「Sense」(中)。Geomagicの3Dモデラー「Freeform with touch」と「Geomagic Claytools」を利用して実際にモデリングを行っている様子(右)(クリックで拡大)

 こうした出力や測定を行う3Dツールの他、PC上で3Dモデリングを行える環境も用意されている。プロトタイピングルーム内では、米国のGeomagicの3Dモデラー「Freeform with touch」や「Claytools」を利用することができる。

 プロトタイピングルームを利用するためには、会員登録を行う必要がある。入会費は3000円(税別)だが、2014年11月末までであれば無料で会員登録できる。会費は個人の場合、月額1万円(税別)で1日6時間まで利用できる。法人(同一名義で5人まで利用可能)の場合は月額2万円(税別)で、1日8時間の利用が可能だ。1日だけ利用したい場合は、2000円(税別)で利用可能時間は5時間となっている。

 ものづくり学校、オリックス・レンテック、ケイズデザインラボの3社は今後、IID Labで実績を積んだ後、将来的に全国にこうしたモノづくり拠点を展開していきたいとしている。

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