東京理科大学が「MATLAB/Simulink」を全学導入、学生の個人PCでも利用可能に:モデルベース開発
The MathWorksは、教育機関向けサイトライセンスであるTAHライセンスにより、東京理科大学がモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」を同大学内に導入したと発表した。これにより、同大学の全ての学生と教職員は、研究室や授業などでMATLAB/Simulink製品を利用できる。さらに学生の個人所有PCでも利用可能になるという。
The MathWorks(以下、MathWorks)は2014年9月8日、教育機関向けサイトライセンスであるTAH(Total Academic Headcount)ライセンスにより、東京理科大学がモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」を同大学内に導入したと発表した。これにより、同大学の全ての学生と教職員は、研究室や授業などでMATLAB/Simulink製品を利用できる。さらに学生の個人所有PCでも利用可能になるという。
TAHライセンスとは、MathWorksが教育機関向けに展開しているMATLAB/Simulink製品のライセンスオプションの1つ。ライセンスが有効な期間中、対象となる教育機関に在籍する学生および教職員全員が、ユーザー数の制限なくMATLAB/Simulink製品を利用できる。今回、東京理科大学が締結したTAHライセンスでは、MATLAB/Simulinkの他、データ解析や信号/画像処理/通信、制御系設計/物理モデリング、自動コード生成ツール、金融工学や情報生命科学向けのアプリケーションに対応した製品などを含む51製品が使用可能である。
東京理科大学ではこれまで研究用にMATLAB/Simulinkを利用していた。今後は、学生個人所有のPCでも利用できるようにすることで、「自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造」という教育理念に基づいた同大学教育目標への貢献につなげるとしている。同大学ICT担当理事で工学部第一部学部長である半谷精一郎氏は、「MATLAB/Simulinkは、科学技術分野、特に工学系の教育・研究におけるデータ解析とそのビジュアル化、シミュレーションに関する世界標準ともいえるソフトウェアだ。当大学には、工学系学科が17学科、工学系専攻が13専攻あり、このソフトウェアを大学のターミナル室や研究室のみならず、学生個人のPCでも利用可能になったことで、教育の高度化と研究成果の迅速な発表などが期待でできる」と述べている。
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