旭化成せんい、配線スペースをコンパクト化する伸縮電線「ロボ電」を販売開始:FAニュース
ストレートな形状での伸縮性能を持ち、屈曲部の配線のたるみや絡まりがないため、配線スペースのコンパクト化が可能。柔軟性もあり、屈曲による断線寿命が従来の10〜100倍向上した。
旭化成せんいは2014年9月1日、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」を使った伸縮する電線「ロボ電」を販売開始した。
ロボ電は、しなやかな伸びと回復性に優れた同社独自のポリウレタン弾性繊維「ロイカ」と繊維加工技術を組み合わせて開発されたもの。ストレートな形状での伸縮性能を持ち、屈曲部の配線のたるみや絡まりがないため、配線スペースのコンパクト化が可能。また、屈曲に合わせた複雑な配線設計も不要で、配線のぶつかりや引っ掛かりトラブルも減少した。伸縮するため配線設計も容易で、配線交換も簡単になっている。
さらに、柔軟性があるため、屈曲による断線寿命が従来の10〜100倍(使用する部位による)向上した。断線による稼働停止ロスやメンテナンス工数も軽減されるため、生産性の向上にもつながるという。
主な用途は、小型化・軽量化・生産性向上を目指す産業用ロボットや、人間の動きに合わせた配線が必要なウェアラブル機器、介護用ロボット・補助機器・義手義足などの医療器具の他、ストレート形状で伸縮する電線が必要な機器など。
ラインアップは、USBコネクタ付きとリード線(AWG28)出しの2種類で、1本3万円台から。ミスミの通販サイト「MISUIMI-VONA」で販売する。
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