お金の専門家が語る、クラウドファンディングにおける税務とは:zenmono通信(1/3 ページ)
モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回はクリエイティブ系領域からの依頼が多いという会計の専門家に、クラウドファンディングにおける税務のポイントを聞いた。
本記事はモノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から転載しています。
enmono三木氏 まず、自己紹介をお願いします。
山内さん 私は、会計士・税理士をやっています。もともとは大手の監査法人で主に株式を公開している会社に対する監査サービスを行う部署にいたんですけれども、数年前に独立して、文京区小石川で会計事務所をやらせていただいています。アートやクリエイティブ、IT、カルチャーといった領域のお客さまが多いというのが、1つの特徴です。
enmono三木氏 独立されたのは、何かきっかけがあったのですか?
山内さん 今、文化活動を促進する、文化を下支えするという意識で会計事務所をやっていますが、学生のころから今の仕事につながる思いがありました。クリエイティブと、お金の感覚を持ってコミュニケーションをとっていくということです。難しい領域ではあるのですが。
enmono三木氏 右脳と左脳のようですね。
山内さん アイデアを持っていても、それを形にし、ドライブするにはお金の感覚、マネジメントが重要になってきます。学生時代にも周辺でそれができづらい状況を幾つか垣間見ました。そして、「世の中、こういう事例に溢れているのではないか」という仮説を持ちました。また、当時経済学を学びながらも、知識経営や無形の財産の価値といったテーマにも興味を持っていました。価値の測定がしづらいけれども、直観的に価値を無視できないものに対する興味、というのは現在にも続いていると思います。
世の中の価値観が多様化し文化的に豊かになり、アーティストやクリエイターに限らず、創造的なことをする環境や、それを受ける社会も本当に豊かになったと感じています。それを支える仕事ができたら面白いのではないかという思いがありましたが、2010年ころの、Arts and Law(アーツ・アンド・ロー)という非営利団体との出会いも転機となって、現在の活動に発展してきたところがあります。
enmono三木氏 先日のゲスト、弁護士の水野さんもメンバーですね。
山内さん そうですね。メンバーの中心は弁護士で、専門性を発揮する領域こそ違いますが、根本で共通する問題意識を持つメンバーも多いのではないかと思います。
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