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アイアンマンもX-MENもパシリムも!? ハリウッド特撮を支える3Dプリンタ新作富野アニメも?(2/2 ページ)

ストラタシス・ジャパンは、東京都内で3Dプリンタの最新活用事例を紹介する「未来型デジタルファクトリー 3Dプリンティング DDMシンポジウム」を開催した。その基調講演で、米ハリウッドの特撮スタジオLegacy Effectsがハリウッド映画などの製作現場における3Dプリンタの活用事例を紹介した。

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実物大の巨大ロボットも3Dプリンタで

 次にロペス氏は、映画「X-MEN」に登場するロボット「センチネル」の製作事例を紹介した。「最初にセンチネルの小型の模型を3Dプリンタで製作した。次に、これをどうしたらフルサイズの大きなロボットとして作ることができるかを考えていった。事前に細部の検証を行えたことで、フルサイズのセンチネルを3週間で完成させられた」(同氏)。


映画「X-MEN」に登場するロボット「センチネル」の小型模型(左)と、それを基に製作されたフルサイズの模型(右)(クリックで拡大)出典:Legacy Effects

 Legacy Effectsは、日本で2014年3月に公開された映画「ロボコップ」のリメイク版の撮影に使用されたスーツの製作も手掛けている。そのパーツのほとんどが、ストラタシスの3Dプリンタ「Objet Connex」で製作されたという。同プリンタは、複数の材料を同時に利用できるという特徴があるが、ロペス氏は「こうした技術が無ければ、到底達成できないプロジェクトだった。どの材料をどれくらい使用するかなどは、3次元CADでモデリングを行う際に検討していった」と説明した。

映画「ロボコップ」のリメイク版で使用されたスーツもLegacy Effectsが手掛けた。スーツ全体を3次元でモデリングし、ほぼ全てのパーツを3Dプリンタで製作したという(クリックで拡大)出典:Legacy Effects

 ロペス氏は、この他にも複数の事例を紹介した。同氏は講演の中で「今回紹介した事例は、全て社内の3Dプリンタを活用して行ったもの。映画やCMに登場するキャラクターは、動きの中でその存在が確立されていく。それを実現させるために、特殊撮影技術をどう活用していくかが重要になるが、3Dプリンタから出てきたものを、直接現実の表現に利用できるというのは素晴らしい」と3Dプリンタのメリットについて語った。

映画「パシフィック・リム」でもLegacy Effectsが3Dプリンタで製作したパーツが使われている(クリックで拡大)出典:Legacy Effects
米国の歌手、Katy Perry(ケイティ・ペリー)氏がライブで着用したアイテムにも3Dプリンタが用いられている(クリックで拡大)出典:Legacy Effects
シーメンスの核医学部門が2012年開催のRSNA(北米放射線学会)で展示した、βアミロイド(アルツハイマー病の原因物質)の影響によって表情が変化する男性の顔の模型もLegacy Effectsが製作(クリックで拡大)出典:Legacy Effects

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