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次世代手術ロボットを手掛ける東工大発ベンチャー、2億円の資金を調達医療機器ニュース

東京工業大学から誕生したベンチャー企業であるリバーフィールド(RIVERFIELD)が、大手ベンチャーキャピタルのジャフコから約2億円の資金を調達した。リバーフィールドは、空気圧による高精度の制御技術を利用する次世代の手術支援ロボットの開発を手掛けている。

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 手術支援ロボットシステムの開発を手掛けるするリバーフィールド(RIVERFIELD)は2014年8月22日、ベンチャーキャピタルのジャフコを割当先とする第三者割当増資を実施し、総額約2億円の調達を完了した。

 リバーフィールドは、2014年5月に設立された東京工業大学(東工大)発のベンチャー企業である。同大学 精密工学研究所で長年研究されている流体計測制御技術を基盤とし、文部科学省の大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)におけるプロジェクト「気体の超精密制御技術を基盤とした低侵襲手術支援ロボットシステムの開発」の事業化を目的に設立された。

 空気圧による精密制御を実現する技術を基盤として、執刀する医師の頭部動作により直感的に内視鏡を操作できる内視鏡操作システム、および、力覚提示機能を持つ小型かつ高機能な次世代の低侵襲手術支援ロボットシステムを開発している。

 東工大 精密工学研究所の只野耕太郎准教授、川嶋健嗣客員教授(東京医科歯科大学生体材料工学研究所・教授)は、約10年前から空気による計測制御技術を使って、手術支援ロボットの開発を進めてきた。

 研究開発の結果、力センサーを用いることなく、鉗子(かんし)先端における接触力を、鉗子根元部の空気圧アクチュエータの差圧から推定する方法を確立した。また、狭い手術室でも利用できるよう、電動駆動ではなく空気圧駆動により鉗子や内視鏡を操作するロボットアームを開発し、従来品に比べて小型軽量化、かつ低価格化した手術支援ロボットを開発した。

内視鏡操作システム、2014年度内の販売開始を目指す

 今回の増資後の資本金(資本準備金を含む)は、2億1016万円となる。今後は人員を拡充し、開発体制を強化するとともに、リバーフィールド最初の製品となる内視鏡操作システムの2014年度内の販売開始を目指す。さらに、次世代手術支援ロボットシステムの研究開発を進め、事業化を加速する。

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