新型「コルベット」の盗難防止機能はオンボード映像も録画できる!?:車載情報機器
General Motors(GM)は、新型「シボレー・コルベット」に搭載する新機能「Valet Mode(バレーモード)」を発表。バレーモードは、グローブボックスなどに鍵を掛ける盗難防止機能だが、サーキット場での自身の運転技術を確認するためのオンボード映像録画機能としても利用できる。
General Motors(GM)は2014年8月18日(米国時間)、2015年初旬に北米市場で発売する新型「シボレー・コルベット」に搭載する新機能「Valet Mode(バレーモード)」を発表した。
バレーモードが起動している間は、グローブボックスをはじめ車室内の各種スペースに鍵が掛かってヘッドユニット部に組み込まれている車載情報機器が使用不能になるとともに、録画と録音を行う。名称はValet(執事)に由来しており、駐車している間、執事のように見守ってくれる盗難防止機能として開発された。
バレーモードは、車載情報機器の8インチタッチパネルを使って、専用メニューから4ケタの暗証番号を設定するだけで起動する。この暗証番号を入力しない限り、バレーモードは解除できない。
バレーモード起動中にオンボード映像を録画
このバレーモードは単なる盗難防止機能ではない。「Performance Data Recorder(PDR)」と呼ぶ走行データ記録装置とセットで提供される。PDRは、バレーモードを起動している間に、オンボード映像と車室内の音声とともに、速度、エンジン回転数、シフト位置、車両に掛かる加速Gなどの情報も併せて記録するのである。これらの情報も統合されたオンボード映像は、車載情報機器の8インチタッチパネルで確認できる。PCにデータを移すことも可能だ。
PDRを開発したのは、英国のモータースポーツエンジニアリング企業で、コルベットレーシングチームのデータ収録装置とテレメトリー装置を供給しているCosworth(コスワース)が開発した。
PDRは、フロントガラス上部に設置した720pのHD映像に対応する車載カメラと、車室内に設置したマイク、GPSによる車両位置と制御システムから得た情報を記録するレコーダー、これらの情報を蓄積するグローブボックス内のSDメモリーカードから構成される。8Gバイトのメモリ容量で、オンボード映像を200分録画できるという。
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