「もしもウルトラ警備隊がiPadを持っていたら」――懐かし怪獣が3Dバーチャルフィギュアでよみがえる!:円谷プロダクション監修でイチからモデリング(1/2 ページ)
イマジカデジタルスケープは、iPhoneやiPadで高品質な3Dバーチャルフィギュアをコレクションできるシステム「デジタルトイズ」を開発。同システムをベースとする第1弾アプリとして、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』に登場する怪獣たちのバーチャルフィギュアを楽しめる「TDF Monster Research File」の提供を2014年7月25日より開始した。
イマジカデジタルスケープは、iPhoneやiPadで高品質な3Dバーチャルフィギュアをコレクションできるシステム「デジタルトイズ」を開発。同システムをベースとする第1弾アプリとして、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』に登場する怪獣たちのバーチャルフィギュアを楽しめる「TDF Monster Research File」の提供を2014年7月25日より開始した。
なお、アプリ内で取り扱われる怪獣のバーチャルフィギュアは、全て円谷プロダクションの監修の下、制作されており、リアルフィギュアを3Dスキャンしたものではなく、秘蔵写真や資料などを基にイチから3D CG化(モデリング)したものだという。
フィギュアコレクターの悩みを解決する「デジタルトイズ」
多くのフィギュアコレクターは保管場所の確保、破損の恐れ、ホコリや紫外線などによる経年劣化などに悩まされているという。中には非常に高額なものもあり、取り扱いには細心の注意が必要だ。同社が開発したデジタルトイズは、こうしたフィギュア収集家の悩みを解決するもので、デジタル空間の中で、いつもで好きな場所で高品質なバーチャルフィギュアを楽しむことができる。
「2010年から開発に着手。非常に多くのポリゴン数(30万ポリゴン、データ容量は16Mバイト程度)を使った3D CGデータを表示・操作するため、当初はPC向けを考えていた。しかし、われわれのシステムであればiPad 2程度の性能でも十分に動かせると判断し、それ以降はiOS向けに集中し開発を進めている」と、イマジカデジタルスケープ デジタルコンテンツ事業部 デジタルリアリティラボ 統括プロデューサーの平井直哉氏は語る。また、リリースまでの期間、ユーザー会などのフィギュアコレクターが集まるイベントにも参加し、初期のシステムを見てもらいながら調査・調整を進めてきたという。
ウルトラ警備隊のための怪獣調査ファイル
今回リリースされたアプリ(TDF Monster Research File)は、ウルトラセブンに登場する地球防衛軍(TDF)の精鋭「ウルトラ警備隊」の隊員たちだけに使用が許可された“秘密の怪獣調査ファイル”という設定で開発された。「もしもウルトラ警備隊の隊員たちがこの世にいて、iPhoneやiPadを持っていたら、きっとこういった使われ方をしていたに違いない。このコンセプトに円谷プロダクションが賛同してくれたことで、今回のアプリが実現できた」と平井氏。
1体1体じっくりと制作された3D CGの怪獣(バーチャルフィギュア)は、アプリ内課金でダウンロード購入できる。1体の価格は1800円。高いと感じるかもしれないが、高額で取引されるリアルフィギュアの価格からすると安価に設定されているという。
配信される怪獣の第1弾は、「カプセル怪獣ウインダム」で、無料でダウンロードできるサンプルデータも同時に公開される。カプセル怪獣ウインダム以降も「宇宙怪獣エレキング」といったウルトラセブンで人気の怪獣が最新の3D CG技術を駆使して仮想空間上で続々とよみがえる(配信される)という。
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