技術者のプレゼン資料は“図表”が主役:甚さんの「コミュニケプレゼン」大特訓(10)(4/4 ページ)
技術者のプレゼン資料や技術論文の「コツ」は、ふさわしい図表を挿入し、図表を主役にして説明していくこと。プレゼンのメリハリが悪い原因は「主役不在」と「文字の設計不良」だ。
同じ要領で、文字の行間は、図4から[B]の行間1.5、もしくは[C]の行間1.2に、図5の文字列は、[B]の幅と決定しました。ただし、[C]を左右2つ並べても好評でした。[B]の幅はパワーポイント画面の4分の3、[C]の幅はパワーポイント画面の2分の1です。
甚さん、ばっちり決まりましたね!
あんがとよ。オメェのパワポのメリハリが悪い原因は、「主役不在」と「文字の設計不良」だったのよ。理解したか? そんじゃ、たまにはエリカちゃんにまとめてもらおうか。
甚さん! これでどうでしょうか? 国木田さん、頑張ってね、あと165時間ぐらいはあるわ。
それでは、ここで表2にまとめておきましょう。
技術者には、「技術者向けコミュニケプレゼンスキルアップ」が必要です。これが技術者の「修行」です。また、お会いしましょう。
Profile
國井 良昌(くにい よしまさ)
技術士(機械部門:機械設計/設計工学)。日本技術士会 機械部会、埼玉県技術士。横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師。首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師。
1978年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事。富士ゼロックスでは、設計プロセス改革や設計審査長も務めた。1999年より、國井技術士設計事務所として、設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師としても活躍中。「ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』」(日刊工業新聞社)と「ついてきなぁ! 『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!」(日刊工業新聞社)をはじめとする多数の書籍を執筆。
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