技術者のプレゼン資料は“図表”が主役:甚さんの「コミュニケプレゼン」大特訓(10)(2/4 ページ)
技術者のプレゼン資料や技術論文の「コツ」は、ふさわしい図表を挿入し、図表を主役にして説明していくこと。プレゼンのメリハリが悪い原因は「主役不在」と「文字の設計不良」だ。
そうですよ! だから、10枚のパワポのすき間に4枚の図表を押し込みましたよ。
オメェ、今、なんつぅたぁ、あん? もう一度、言ってみやがれ!
ですから……(びくっ、この後あのせりふが出てくるんだろうなぁ)。「すき間に4枚の図表を押し込みました」と言ったんです。
べらんめぇ!「技術者は、プレゼン資料を“設計”する」って、何度も言ったろがぁ、あん?
なんで??? なんで、エリカちゃんが江戸弁で甚さんやるの?
オメェ、ホントに富士山麓大学 主席の院卒かぁ、あん? 得意なのは「パワポ」じゃなくてよぉ、「コピペ」だろがぁ、あん?
前回に続く、パワーポイント作成時における重要事項が、今回紹介する次のセンテンスです。
技術者のプレゼン資料や技術論文は、図表が主役である。
技術者のプレゼン資料や論文は、技術者にふさわしい“図表”を挿入することが肝要で、それが主役となるからです。技術者のプレゼンや論文の「コツ」とは、「図表について説明していく」ことです。
つまり、主役(図表)は後から挿入するものではありません。これが、最大の特徴です。従って、技術者には「技術者向けのコミュニケプレゼンスキルアップ」が必要となります。図1を見ながら、詳しく解説しましょう。
「図表は、技術課題(1枚)+対策(2枚)+効果(1枚)=合計(4枚)は欲しいところです」と前述しました。ここで、主役となる図表は4枚ですから、あなたの得意な、もしくは、主張したい自慢の図表を8枚、少なくとも6枚ぐらいは用意してください。それを机上に置き、頭の中でシナリオを描きながら最適な4枚を選択します。
あぁでもない、こうでもないと、「頭の中で、シナリオを描きながら最適な4枚を選択」すんだぁ。分かったら「ハイ!」と言え!
ハイ、ハイ!
「ハイ!」は一度でいい。何度も言わせるな!
甚さん! 切り札の図表が6〜8枚もない。イヤ、1枚もない場合はどうするんですか?
オメェ、それってまともな質問かい? あん? 図表が1枚もない場合は、プレゼンを辞退しろ! 間違ってもコピペは許さん! そんなこと質問すんじゃねぇよ。
国木田さん、まさか……。来週のプレゼン資料は、コピペやパクリではないでしょうね。
エリカちゃん! それだけは絶対にしないよ。僕はこう見えても、富士山麓大学 主席の院卒だよ。実務知識はないけど、いずれ技術者のリーダー格になってみせるさ!
オメェの意気込みだけは買うぜぃ! ところでここは重要事項だから、逆説的にもう一度、説明するぜぃ。
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