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東芝メディカル、マレーシアに超音波診断装置の製造拠点を設立:医療機器ニュース
東芝メディカルシステムズは、マレーシアに、医療用画像診断システム(主に超音波診断装置)を製造する現地法人Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia(東芝メディカルシステムズ・アジア製造社)を設立する。
東芝メディカルシステムズは2014年6月26日、マレーシア ペナンに同社が100%出資する製造現地法人Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia(東芝メディカルシステムズ・アジア製造社)を設立すると発表した。同年12月より操業を開始する。
Toshiba Medical Systems Manufacturing Asiaは、マレーシア初となる医療用画像診断システム製造法人となる。東芝メディカルシステムズの海外製造拠点としては、中国 大連、ブラジル カンピーナスに次ぐ3カ所目の拠点となり、主に超音波診断装置と基板の製造を行う。
名称 | Toshiba Medical Systems Manufacturing Asia SDN. BHD.(東芝メディカルシステムズ・アジア製造社)、略号はTMMA |
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社長 | 野口 広一 |
所在地 | Plot 111-A Hala Kampung Jawa 2, Bayan Lepas Industrial Estate, 11900 Penang, Malaysia |
事業内容 | 超音波画像診断装置と基板の製造 |
従業員数 | 2020年までに200人を予定 |
敷地面積 | 5900m2(延べ床面積 8583m2) |
新会社の概要 |
年率5〜6%の経済成長を続けている東南アジアでは医療関連市場へのニーズが高く、画像診断システム市場も堅調な成長が見込まれている。マレーシアは欧州や中東地域へのグローバルロジスティクスのハブであり、同国で製造することで、グローバル市場の顧客に高品質な製品を迅速に提供することが可能になるという。東芝メディカルシステムズにとっては、サプライチェーンのトータルコストの最適化を図ることができるという利点もある。さらに、マレーシアは半導体や自動車産業なども成熟していて、部品調達の面でも利便性の高いロケーションだとしている。
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