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ルノー・日産とダイムラーがターボエンジンの共同生産を開始、米国テネシー州で:工場ニュース
日産自動車の高級車ブランド・インフィニティは、パワートレイン部品を生産するデカード工場(米国テネシー州)で、排気量2.0l(リットル)の4気筒ターボガソリンエンジンの組み立てを開始した。このターボエンジンは、「インフィニティQ50」とDaimler(ダイムラー)の「メルセデス・ベンツ Cクラス」に搭載される。
日産自動車の高級車ブランド・インフィニティは、2014年6月26日(米国時間)、パワートレイン部品を生産するデカード工場(米国テネシー州)で、排気量2.0l(リットル)の4気筒ターボガソリンエンジンの組み立てを開始したと発表した。このターボエンジンは、「インフィニティQ50」の欧州向け車両と、Daimler(ダイムラー)がタスカルーサ工場(米国アラバマ州)で組み立てる「メルセデス・ベンツ Cクラス」に搭載される。
デカード工場は2012年5月に建設を開始。総投資額は3億1900万米ドル(約323億円)で、施設面積は31万平方フィート(約2万8800m2)に達する。年間で最大25万基のエンジンを生産できるという。現時点の従業員数は200人だが、年間25万基のエンジンを生産する際には、400人まで増えることが想定されている。
Renaultと日産自動車のアライアンス(ルノー・日産アライアンス)とダイムラーは2010年4月に相互出資を含めた提携を発表している。デカード工場でターボエンジンを生産し、両社の車両に搭載する共同プロジェクトもこの提携に基づいており、欧州以外では最大規模のものになっている。
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