ラティスが「XVL Player SDK」の新版を発表、リアルな質感の3Dモデルを再現:製造ITニュース
ラティス・テクノロジーは、同社が以前から無償提供していたXVL用3Dビュワー「XVL Player」をカスタマイズするソフトウェア開発環境キットの新バージョン「XVL Player SDK Ver.7.0」をリリースした。リアルな質感を表現する高品位な3D表示が可能になるという。
ラティス・テクノロジー(以下、ラティス)は2014年6月4日、「XVL Player SDK Ver.7.0」(以下、新バージョン)をリリースした。「XVL」とは、同社が開発した軽量3次元(3D)化フォーマットで、「XVL Player SDK」は、無償のXVL用3Dビュワー「XVL Player」をカスタマイズするためのソフトウェア開発環境キットである。今回発表された新バージョンでは、リアルな質感を表現する高品位な3D表示が可能になるという。
新バージョンを使用して構築された3Dビュワーのアプリケーションでは、3Dモデルそのものの影や、モデル内の細かな影付けを再現できる。この結果、住宅の内外、キッチンなどの3Dモデルをリアルな質感で表示することが可能になった。また、製造業の製品モデルなどについても、金属を表現するテクスチャを利用することで、リアリティの高い3Dモデルを再現することができるという。
Internet ExplorerやFirefoxなどのWebブラウザやMicrosoftの「Visual Basic」を利用したスタンドアロンのアプリケーションに加え、同社のプレゼンテーション用ツール「PowerPoint」内でも3Dモデルを表示をさせることが可能で、商品のプレゼン資料や、製品の動作資料をWebサイト上に構築するなど、3Dの活用範囲を広げられるという。
ライセンス価格は300万円(税別、5ユーザーライセンス付き)で、年間保守費用は60万円(税別)。既にラティス製品を購入しているユーザーで、年間保守に加入している場合は追加費用なく新バージョンを利用することが可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ラティスが新たにXVLデータの管理ツールを準備――2014年夏ごろリリース予定
ラティス・テクノロジーは、新たに「XVL」のコンテンツ管理システムを提供することを明らかにした。XVLデータで、設計変更などに合わせたバージョン管理を行えるようにする。2014年夏ごろにリリース予定。 - ラティスが軽量3Dデータ「XVL」と大容量点群処理技術を融合、新製品開発へ
ラティス・テクノロジーがエリジオンとの技術提携を発表。軽量3D化フォーマット「XVL」と大容量点群処理技術を統合した新製品を開発する。 - ラティス、3D PDFでXVL帳票が見られるLattice3D Reporterの新版を発表
Lattice3D Reporterで、XVLビュワーをダウンロードしなくても見られる3D帳票が作成可能だ。見積書や議事録に活用できる。3D PDFのサンプルデータ付き。