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ラティスが軽量3Dデータ「XVL」と大容量点群処理技術を融合、新製品開発へ:製造ITニュース
ラティス・テクノロジーがエリジオンとの技術提携を発表。軽量3D化フォーマット「XVL」と大容量点群処理技術を統合した新製品を開発する。
ラティス・テクノロジー(以下、ラティス)は2014年5月15日、エリジオンとの技術提携を発表した。ラティスは今後、同社の製品である「XVL Studio」とエリジオンの「InfiPoints」の大容量点群処理技術を統合させ、「XVL Studio InfiPoints」として製品化する計画。同年夏ごろの発売予定となっている。
今回の技術提携のポイントとなるのは、ラティスの軽量3次元(3D)化フォーマット「XVL」と呼ばれる3次元CADなどで生成されたデータを、数百分の1まで軽量化しデータを高速表示させる技術と、エリジオンの持つ、船舶やプラントなど大規模な点群データを容量の制約を受けずに処理できる技術の統合だ。
これにより、既設の工場に新たな大型設備を設置する場合、実際に計測した工場のデータと、3次元CADで設計した設備のデータを統合することができ、追加設備のサイズの確認や設置手順を事前にデジタルモデルで検証するといったことも可能になる。
今回発表された統合製品「XVL Studio InfiPoints」は、2014年5月23日に東京都内で開催される「XVL3次元ものづくり支援セミナー2014」と、同年6月4〜5日に神奈川県川崎市で開催される「SPAR 2014J」に参考出品する予定となっている。
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