ニュース
アライの新型レーザーマーカー、手術器具のトレーサビリティ確保に最適:医療機器ニュース
アライが受注を開始した新型のレーザーマーカー。従来機よりもマーキングの処理を高速化・高精度化した。主に手術器具などに2次元コードを刻印し、トレーサビリティを確保する目的で使用される。
アライは2014年5月1日から、新型のレーザーマーカー「BOWLIX(ボーリックス) 164F」の受注を開始した。
従来機よりもマーキングの処理を高速化・高精度化した。ステンレスに英数字26文字分の情報量を持つ3mm四方の刻印を施す場合、所要時間は従来比で約半分の1.5秒。刻印の深さを1μm単位で制御できる。
主に手術器具などに2次元コードを刻印し、医療機関向けシステムと連携して、トレーサビリティを確保する目的で使用されている。
ドットレーザーマーキング技術「Bowlix」のソフトウェアを調整したことで、レーザー照射の安定性を向上。対応する素材は、ステンレスやチタン、ゴム、樹脂など。連続50万時間の使用に耐えられる。機種としては、出力10〜50Wの5モデルがラインアップされている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Blu-rayで培ったレーザー照射技術を細胞分析に生かす、ソニーの研究用装置
ソニーは「MEDTEC Japan 2014」で、細胞分析用の装置を展示した。2013年に発売した「SP6800」は、細胞にレーザーを照射し、細胞の特性を見るもの。個々の細胞にレーザーを正確に当てる必要があり、DVDやBlu-rayで培ったレーザー技術を生かした装置になっている。 - 息を吹きかけて健康チェックが可能に? 東芝の呼気分析器
東芝が発表した小型の呼気分析装置は、アセトンやメタンなど、健康状態のモニタリングに有用な呼気成分を分析できる。2014年4月には早稲田大学が、同装置を使用して脂肪酸代謝を評価する実証実験をスタートする予定だ。 - 微細加工技術を医療に生かす、アルプス電気のマイクロ流路
アルプス電気は「MEDTEC Japan 2014」で、マイクロ流路などを医療向けに提案した。微細加工が必要なもので、同社が電子部品で培ってきた金型微細加工技術を、医療分野にも応用したい考えだ。