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無償電気CADでLEDを点灯させてみよう! ついでに筐体のSTLも3次元って、面白っ! 〜操さんの3次元CAD考〜(34)(3/3 ページ)

今回は、無償電気CAD「123D Circuits」の紹介。LED、抵抗、電池で構成するシンプルな回路で試してみた。「電気は苦手」という人も筆者と一緒に挑戦してみよう! 回路ができると、簡単な筐体モデルを自動生成して、STLでダウンロードできる。

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 こんなことをしているだけでは、“楽しいお勉強”で終わってしまいそうですが……、123D Circuitsには、便利な機能がまだまだあります。

 例えばワンクリックで、このように回路図も作ってくれます。


回路図を作る

PCB View(基板図)も

 部品表の表示も可能です。


部品表の表示

 さらにガーバーデータ(プリント基板を製作するデータ)もダウンロード可能です。


ガーバーデータのダウンロード

 もっと本格的に作れば、プリント基板のネット通販サイト「P板.com」などに発注するなんてこともできそうですね。

 「他の回路も見てみたい」という場合には、123D Designと同様にコミュニティーに公開されているデータを見ることができる他、ものによっては注文することもできるようです。


コミュニティーに公開されている回路図

筐体も自動的に作ってくれる。しかもSTLに!

 先ほどのガーバーデータをダウンロードした時の画像の中に、「Generate Enclosure」(筐体の生成)というボタンがあります。これをクリックすると、別のソフト「Open JSCAD」が立ち上がり、自動的に筐体(箱)が作成されます。


筐体ができた

 この形が好きかどうかは別として……、即、STLファイルとしてダウンロードできます。ちょっとSTLにエラーがあったので、Automatic Repairしましたが、

 前回紹介したnetfabbでも形状を確認できました。


「netfabb」で展開して確認

 後は、3Dプリンタで出力するだけですね。

 「これじゃ、嫌だ」っていう方は、ここに出ている寸法をベースにして、自分で作り直すのもよろしいかと。

 ということで、皆さま楽しいゴールデンウイークを!

Profile

水野 操(みずの みさお)

1967年生まれ。ニコラデザイン・アンド・テクノロジー代表取締役。マルチ・ディメンション合同会社社長。3D-GAN理事。外資系大手PLMベンダーやコンサルティングファームにて3次元CADやCAE、エンタープライズPDMの導入に携わったほか、プロダクトマーケティングやビジネスデベロップメントに従事。2004年11月にニコラデザイン・アンド・テクノロジーを起業し、オリジナルブランドの製品を展開しているほか、マーケティングやIT導入のコンサルティングを行っている。著書に『絵ときでわかる3次元CADの本』(日刊工業新聞社刊)などがある。



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