3Dコンテンツをさまざまな業務で活用する「SAP 3D Visual Enterprise 8.0」:メカ設計ニュース
SAPジャパンは、3D CADモデルと業務データを統合して活用できるアプリケーションの新版「SAP 3D Visual Enterprise 8.0」を発表した。サードパーティー製のPDMから直接CADデータを取得可能にした他、2D形式のデータに対応した。
SAPジャパンは2014年4月25日、3D CADモデルと業務データを統合し、複数の拠点や業務部門間でコンテンツの作成、編集、活用を可能にする3Dデータ活用アプリケーションの最新版「SAP 3D Visual Enterprise 8.0」を発表した。
SAP 3D Visual Enterpriseは、3Dアニメーションの作成や画像のレンダリング機能を搭載した「SAP 3D Visual Enterprise Author」(Author)と、3Dアニメーションの作業手順を再生表示する「SAP 3D Visual Enterprise Viewer」(Viewer)、3D CADデータから軽量なファイルフォーマットへの変換や画像コンテンツの作成を自動化するサーバアプリケーション「SAP 3D Visual Enterprise Generator」(Generator)で構成される。AuthorとViewerは同日より、Generatorは5月に提供を開始する予定だ。
昨今、製造業では、3D CADデータが非常に大容量のため、他部門の業務に活用できる情報が多数含まれているにもかかわらず、共有が困難で、設計部門内での利用に限られているといった課題がある。
SAP 3D Visual Enterpriseを使えば、3D CADを一般のPCやタブレット端末でも動作する軽量なファイルフォーマットに変換が可能。設計部門だけでなく、製造部門や営業部門、保守サービス部門、マーケティング部門など、企業のあらゆる部門にわたる幅広い業務で、3Dコンテンツを容易に活用可能になる。
さらにSAP 3D Visual Enterpriseを利用すれば、作業手順の3Dアニメーション化や、製品のビジュアル表示も可能なので、熟練したスタッフ以外でも、利用できるといったメリットがある。海外展開でも、言語や文化の異なる現地スタッフに対して、3Dアニメーションで視覚的に作業指示が出せるので、グローバルで作業品質を向上するとしている。
最新版では、SAP 3D Visual Enterprise Generatorを強化し、サードパーティー製のPDMから直接CADデータを取得できるようになった。加えてSAP 3D Visual Enterprise Authorも強化し、3Dデータだけではなく2D形式のCAD図面や画像データにも対応した。
新しい動作環境として、Windows 8タブレットにも対応。Windows 8タブレットで、ピンチイン/アウトによる拡大/縮小などの操作ができる。
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