「アウトランダーPHEV」が一部改良、急速充電機能を標準装備し価格据え置き:電気自動車
三菱自動車は、SUVタイプのプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」をマイナーチェンジし2014年5月29日に発売する。SUVの力強さを強調する新たな外観デザインの採用や、急速充電機能や運転席/助手席のシートヒーターの標準装備といった機能充実を行う。
三菱自動車は2014年4月25日、SUVタイプのプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」のマイナーチェンジを行うと発表した。SUVの力強さを強調する新たな外観デザインの採用や、急速充電機能や運転席/助手席のシートヒーターの標準装備といった機能の充実を行い、同年5月29日に販売を始める。
外観デザインでは、新デザインのフォグランプメッキベゼルや、フロントバンパー下部にシルバーのスキッドプレートを新たに採用。さらに、シルバーのルーフレールをオプションで設定した。
機能充実では、急速充電機能と運転席/助手席のシートヒーターを標準装備した他、顧客からの要望が強かった充電リッドへのロック機能の追加を行っている。
改良モデルの税込み価格は、最も安価な「Eグレード」(受注生産)が341万8200円、「Gグレード」が367万920円、運転支援システム「e-Assist」を搭載する「G Safety Package」が376万8120円、e-Assistに加えメモリタイプのカーナビゲーションシステムを搭載する「G Navi Package」が412万3440円、最上位の「G Premium Package」が443万160円となっている。
税抜き価格について、2013年1月に発売した現行モデルと比べるとほとんど変わっていない。Eグレードは715円の値下げ、Gグレードは48円の値下げ、G Safety Packageは524円の値下げとなっており、現行モデルの税抜き価格の端数を切り捨てた形だ。G Navi PackageとG Premium Packageは、スマートフォンの専用アプリでタイマー充電やプレ空調などを行える「三菱リモートコントロール」(税抜きのオプション価格が5万円)が標準装備になったこともあり、約3万円の値上がりとなっている。
ただし全てのグレードで、オプション価格が7万円(税抜き)だった急速充電機能を標準装備にしたので、実質的には値下げになっている。
一方、電気自動車やプラグインハイブリッド車などを購入する際に政府から得られる「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」は、現行モデルの急速充電機能付きが最大35万円だったのに対して、改良モデルは最大29万円に下がった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 電池セル不具合から巻き返す、「アウトランダーPHEV」は宇宙船みたいな乗り心地
自動車ジャーナリストの今井優杏さんが、独自の切り口で最新のエコカーや搭載技術を紹介する本連載。今回は、電池セルの不具合による販売中止からの巻き返しを目指す、プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」を取り上げる。 - 「アウトランダーPHEV」は300万円以下で購入可、複合燃費は「プリウスPHV」以上
三菱自動車は、2013年1月に発売するプラグインハイブリッド車(PHEV)「アウトランダーPHEV」の予約受付を開始した。最も安価な「E」グレードは、補助金を含めて300万円以下で購入できる。2012年9月発表時よりも、PHEVシステム関連の性能値が向上しており、PHEV向けの燃費である複合燃費(JC08モード)は「プリウスPHV」を上回った。 - 「BMW i3」のCEV補助金、レンジエクステンダー搭載モデルがベースモデルの2倍に
BMWの電気自動車(EV)「i3」の国内顧客向けの納車が間もなく始まる。i3は、EVを購入する際に政府から得られる「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」の対象車だが、その金額はベースモデルが40万円であるのに対して、レンジエクステンダー搭載モデルは2倍近い75万円となっている。