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ヤマハ発動機の新型はんだ印刷機「YCP10」、処理速度を12%高速化:実装ニュース
ヤマハ発動機の小型クリームはんだ印刷機「YCP10」は、従来機の「YCPII」と比べて処理速度が12%高速化されている。
ヤマハ発動機は2014年4月14日、小型クリームはんだ印刷機の新製品「YCP10」を発表した。発売日は同年6月1日。初年度販売目標台数はグローバルで500台。
YCP10は、現行の小型クリームはんだ印刷機「YCPII」の後継機種として開発された。小型機でありながら大型基板(長さ510×幅460mm)や幅広いマスクサイズに対応できる汎用性を確保するとともに、上位機種の「YSP」と同等の印刷品質を実現。繰り返し位置決め精度は5μm[(3σ)±0.0005mm]を保証している。
また、独自の印刷ヘッド「3Sヘッド」やマスク吸着機能を標準装備してサーボ搬送などを採用することにより、印刷ラインタクトで13.5秒以下を達成している(通常印刷・当社最適条件)。これはYCPIIと比べて約12%の高速化になるという。
この他、熟練技術者でなくても基板と印刷マスクの位置合わせが可能な「グラフィック目合わせ機能」や、タブレット端末と同じ感覚で簡単に操作できる「タッチパネル」、グローバル展開を視野に欧州の機器安全規格であるCEマーキングに標準で対応するなど、扱いやすさも向上した。
外形寸法は長さ1130×幅1760×高さ1370mm(突起部を除く)、重量は約100kg。
なおYCP10は、2014年4月23〜25日に中国・上海で開催される「ネプコン・チャイナ2014」と、同年6月4〜6日まで東京ビッグサイトで開催される「第16回実装プロセステクノロジー展」に出展される予定だ。
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