3年目のナントカ。「春のおばかモノづくり祭」:エイプリルフールだから技術の無駄遣い(4/5 ページ)
今年のエイプリルフールも、なんだかんだでやりますよ。日本の製造業関係の皆さまから寄せられた、ウソとホントが適当に入り交るおばか作品・ストーリーの数々を紹介します。3年目のおばかぐらい大目に見てください!
【コラボ】公務員×メカ設計女子「アイデアを具現化しよう」
次に、テクノフレキス 藤崎さんと、ブログで育児や人間関係の悩みを解決するおもちゃのアイデアを公開している“イクメン官僚”こと「しん」さんとのコラボ作品を紹介します。基本は、しんさんのアイデアを藤崎さんが具現化するという流れです。
公務員御用達「釣りマウス」
1つ目の作品は、一公務員(某省官僚)であるしんさん自身の「仕事中、マウスのコードがじゃまなので、どうにかしたい」という職場の悩みに関するものです。よくマウスのコードが絡まる、かといって短くまとめれば操作しづらくなるし……、というわけで以下の図のように、PCの横に釣っておけないだろうか、ということでした。
「ワイヤレスマウス買えばいいじゃん」とおっしゃるかもしれませんが、「私たちの財源は皆さんからいただく税金ですから、ぜいたくはいえません」(しんさん)ということです。なので藤崎さんが身の回りに転がっていた廃材を使うことで極力コストを割かずに、その製作を試みました。
これでしんさんのお望み通り、コードがスッキリしましたね。しんさんのポンチ絵をなるべく忠実に再現したらこうなったようです。マウスのコードって結構長いんですね……。「竿にふせん紙を貼れば、アナログ式のタスクマネジャーになりますよ」(藤崎さん)。たくさんタスクがあっても、長いので安心です。
ナントカPadで赤ちゃんをあやそう
一日中赤ちゃんと一緒にいるのは大変である。軽く鬱になる。たとえ自分の子供であっても、意思疎通の取れない、しかもなんやかんやで泣き叫びまくる子と一緒にいたら仕方のないことである。
(しんさんのブログより)
しんさんは、赤ちゃんとの関わりについて、「一緒にいる時間を長くする」よりは「うまくやること」が大事ではないかと述べています。そのためのツールとして、最近は赤ちゃんを対象としたスマホアプリやサイトが増えているとのこと。確かに、「アンパンマンのアプリをとにかく触らせておけば、子どもがおとなしくしてくれる」なんて言う人もいますね。
そこで紹介するのが、そんな今の時代らしい「赤ちゃんとうまくやる」ためのグッズです(以下の図)。やはり全くデジタルでは味気ないからか、アナログにすることで「フィジカルな親子のふれあい」の要素を足してみたといったところでしょうか。
【使い方】
- 真ん中に空いた穴に顔をはめる
- 寝そべる
- 子どもと目を合わせる
- 何をされても動じない
鼻の穴に指を入れられようが、口にこぶしをねじこまれようが、目をつつかれようが、絶対に動じてはなりません。ただ、たまに軽く反撃するのはアリらしいです。それもコミュニケーションの一環なのですね。
そのアイデアを藤崎さんが具現化したものが、こちら「ナントカPad」です。
見掛けはすごくリアルにできています。実際、これを見掛けた藤崎さんの娘さんが「タブレット買ったの?」と普通に聞いてきたそうです。
でも、しんさんの案のように、画面がくり抜かれていません。なぜでしょうか。「うちのNC加工機は小さくて、顔を出せるだけのサイズにすると加工できないので外注になっちゃうんですよ。それじゃお金掛かるでしょー? それに、『iPad』と全く同じサイズにしたいなと思ったので。人の顔の代わりになる違う仕掛けを入れました」(藤崎さん)ということでした。
画面から出てくるのは……。
ばね仕掛けで、かわいいキャラクターが飛び出します。これなら、赤ちゃんがツンツンしたり、引っ張ったりして遊べますね。やはり幼少期はデジタルな体験だけではなく、このようなフィジカルな体験も大切です。口にこぶしをねじこまれたり目をつつかれたりするなど苦行を味わなくてもよさそうですね。
関連リンク: | |
---|---|
⇒ | おもちゃアイデア日記 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.