SASがIoT/M2Mのビッグデータ分析を対象に新事業部を設立:製造ITニュース
SAS Instituteは、IoTやM2Mのビッグデータ分析を2014年の注力分野に挙げている。同分野を担当する新事業部も設立しており、展開を加速させ構えだ。
SAS Instituteの日本法人であるSAS Institute Japanは2014年3月5日、東京都内で記者会見を開き、2014年のビジネス戦略を説明した。
SAS Institute Japan社長の吉田仁志氏は、「2013年のSAS Institute全体の売上高が過去最高の30億2000万米ドルを達成したが、日本を含む北アジア地域が最も高い成長率だった」と総括。2014年は、2012年に市場投入し採用実績が着実に拡大しているデータ分析関連ソフト「Visual Analytics」を中核に据えながら、新商品として、2014年春にデータサイエンティスト/プログラマー向けの「In-Memory Statistics for Hadoop」、同年夏に統計担当者向けの「Visual Statistics」を発売する計画である。
また、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)やM2M(Machine to Machine)などと呼ばれる、さまざまなデバイスから得られるビッグデータを迅速に分析するソリューションや事業の立ち上げにも注力する方針だ。
そのために、SAS Instituteの米国本社が2013年に立ち上げたのがセンサー&プロセス事業部である。同事業部では、スマートメーターをはじめ各種センサーから得られる莫大な情報を迅速に分析するために、リアルタイムでストリーミングデータを分析するためのソリューションを提供している。「当社には、さまざまな分野で培った分析(アナリティクス)のためのツールやノウハウ、ストリーミングデータ分析向けのツール『Event Stream Processing Engine』、リアルタイム分析を実現する上で必須のインメモリデータベースを活用する知見がある。IoT/M2Mのビッグデータ分析は、北アジア地域で特に強いニーズがあるので強化していきたい」(SAS Institute Japanでマーケティング&ビジネス推進本部長を務める北川裕康氏)としている。
【修正あり】当初、「日本法人のSAS Institute Japanがセンサー&プロセス事業部を立ち上げた」という記事内容になっていましたが、SAS Institute Japanから、「センサー&プロセス事業部を立ち上げたのはSAS Institute米国本社である」という申し入れがあり、表記を修正しました。本記事は既に修正済みです。
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