モノに触れるだけで情報が得られる「グローブ型ウェアラブルデバイス」――富士通研:ウェアラブルデバイス活用(3/3 ページ)
富士通研究所は、保守・点検作業をタッチとジェスチャーで支援する「グローブ型ウェアラブルデバイス」を開発。NFCタグ検知機能と作業姿勢によらないジェスチャー入力機能により、端末操作をすることなく自然な動作だけで、ICTを活用した作業支援、結果入力などが行える。
作業現場での利用を想定! 点検業務/配線接続作業支援デモ
記者説明会では、実際の作業現場での利用を想定した「点検業務支援」と「配線接続作業支援」の2つのデモが披露された。
点検業務支援のデモ
点検業務支援のデモでは、配管制御パネルを模した作業パネル上のNFCタグ部(パネルに埋め込まれている)を、グローブ型ウェアラブルデバイスでタッチすると、点検箇所に応じた情報を音声ガイダンスで支援してくれる様子を実演。さらに、点検作業の結果(合否判定)をジェスチャー操作のみで入力し、記録する様子も披露した。
「今までは紙に記録したり、スマート端末に入力したりしていたが、作業を行いながらジェスチャーにより結果の記録までも行えてしまう」(村瀬氏)。
配線接続作業支援のデモ
配線接続作業支援のデモでは、グローブ型ウェアラブルデバイスによるタッチと、ヘッドマウントディスプレイの映像により、複雑な配線作業を行う様子を披露。LANケーブルに付けられたNFCタグをグローブ型ウェアラブルデバイスで読み取ると、そのLANケーブルを指すべき場所をAR技術で指示。その映像をヘッドマウントディスプレイで確認しながら配線作業を行うことができる一連の動作を実演してみせた。
「実際の現場ではマニュアルを見ながら配線していたため、手間が掛かり、人的ミスも起きていた。グローブ型ウェアラブルデバイスとヘッドマウントディスプレイを組み合わせて用いれば、モノ(ケーブル)をつかむだけで、どこに挿すべきかが瞬時に分かる」(村瀬氏)。
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