ジェイテクトは2014年2月3日、同社の東京工場に天然ガスを使用するコージェネレーションシステムを導入、同日に稼働を開始したと発表した。
導入したシステムは、システム内の自家発電装置から発生する排熱を空調や熱処理洗浄機に二次利用することにより、総エネルギー効率61.8%を達成する。これにより、工場全体のピーク電力を2010年度比で15%削減し、CO2削減につなげるとしている。
同社が導入したコージェネレーションシステムとしては、岡崎工場で1基、国分工場で2基が稼働しており、東京工場は4基目。システムの導入には経済産業省の自家発電設備導入促進事業費補助制度と環境省のCO2排出大幅削減事業設備補助制度を利用した。
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