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脳波で動かす「マインドコントロールロボット」のデモ映像を公開、IEEEロボット技術

IEEEは、米ミシガン州立大学 教授のディーン・アスラム氏が取り組む「マインドコントロールロボット」の研究に関するデモ映像を動画共有サービス「YouTube」に公開した。

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IEEE「マインドコントロールロボット」

 IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、米ミシガン州立大学 教授のディーン・アスラム(Dean Aslam)氏が取り組んでいる「マインドコントロールロボット」の研究に関するデモ映像を、動画共有サービス「YouTube」に公開した。

 IEEEのシニア会員でもあるアスラム氏は、18年間、ロボット工学分野の研究に携わってきた人物。現在、マインドコントロールロボットの研究開発プロジェクトを進めている。

 今回、アスラム氏が披露したのは、特殊な帽子をかぶり、人間の脳波でロボットのモーターを制御するというデモだ。

特殊な帽子マインドコントロールロボット 米ミシガン州立大学 教授のディーン・アスラム(Dean Aslam)氏による「マインドコントロールロボット」のデモ。特殊な帽子をかぶり、人間の脳波でロボットのモーターを制御する ※画像クリックで拡大表示

 この帽子の内側には、脳波を測定するためのEEG(Electroencephalogram)センサー、脳波信号を増幅・分離して、関心レベルや瞑想レベルを算出するための専用装置、スイッチ、バッテリー、アース電極(耳たぶに付ける)などが組み込まれている。帽子をかぶり、ロボットをじっと見つめて集中すると、その脳波信号から「モーターを動かす」という命令が無線で送信され、それを受け取ったロボット側のマイコンがモーターを制御。ロボットから目をそらせばモーターは停止する。

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IEEEロボット関連−ディーン・アスラム氏による「マインドコントロールロボット」のデモ

 今回、アスラム氏が開発したEEGセンサーを活用したマインドコントロールロボットの技術は、脳波でラジコン飛行機を飛ばしたり、義肢などの人工装具を制御したりできる他、照明や家電の制御といったスマートホーム分野にも応用できるという。さらに、興味深い展開として、パーキンソン病やアルツハイマーなどの神経障害の早期発見や健康管理などにも役立てられるとのことだ。

 アスラム氏はこれから数カ月かけて、今回開発した技術を、ウイッグ(つけ毛)などに発展させ、より自然に着用できる装置の開発に取り組むという。

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