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Intel、次世代UI技術「RealSense」を正式発表――3D Systemsと協業し3Dスキャン技術の提供も2014 CES(2/2 ページ)

米Intelは「2014 International CES」のプレス発表会において、ジェスチャー、音声認識、顔認識などを実現する「Intel RealSense」を発表。その第1弾製品として、Ultrabookなどへの組み込みを前提としたモーションセンサーモジュール「Intel RealSense 3Dカメラ」を披露し、2014年度下期以降、PCメーカー各社から搭載製品がリリース予定であることを明らかにした。

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Intel RealSense 3Dカメラの特徴は?

 今回、正式発表されたIntel RealSense 3Dカメラは、深度センサーとフルハイビジョン(1080p)対応の2Dカラーカメラを搭載した製品である。指先のジェスチャーや顔認識が可能となり、人間の動作や感情をコンピュータが把握できるようになるという。PerCで提供されていたSDKの機能がどの程度継承されているのか、モーションセンサーデバイスのセンサー方式がCreative Cameraと同じTOF(Time Of Flight)方式なのかは現時点で不明である。

 Intel RealSense 3Dカメラは、Ultrabookをはじめとしたコンピュータに組み込むことを前提に設計された製品であり、Microsoftのモーションセンサーデバイス「Kinect for Windows」のような全身の骨格検出を得意とするものではなく、手指と顔の検出がメインとなるだろう(ちなみに、Kinectの次世代版では手指の検出機能も向上しているそうだ)。イメージとしては、手指のジェスチャーを高精度で認識できるLeap Motion社の「Leap Motion Controller」(こちらはステレオカメラ方式)に近い。またまた余談だが、ノートPCへの組み込みという点では、Leap Motionが先行しており、HPから「HP ENVY17-j100 Leap Motion SE」が発売されている。

HP ENVY17-j100 Leap Motion SE
「HP ENVY17-j100 Leap Motion SE」(※出典:HP)

 さらに、“人間に近い感覚でのコンピュータの操作”という点で、Intel RealSenseは音声認識もサポートする。インテルと提携した米Nuance Technologyの音声認識技術「Dragon Assistant」を、2in1デバイス、タブレット端末、Ultrabookなどに展開し、Webサイトやアプリケーションと協調動作するパーソナルアシスタント機能(会話口調での対話が可能)を実現。こちらは、ネットワークに接続していない状態でも、機器の管理や音声メモなどが行えるという。

エデン氏
「2014 International CES」のプレス発表会に登壇した、インテル シニアバイスプレジデント兼パーセプチュアル・コンピューティング担当ジェネラルマネージャのムーリー・エデン(Mooly Eden)氏
イメージ
利用イメージ(※出典:Intel)

 インテルは、新しいユーザー体験を提供すべく、PCメーカー各社以外ともコラボレーション。3D Systems、Autodesk、DreamWorks、Metaio、Microsoft、Tencentなどとの協業を進めているという。例えば、Intel RealSense 3Dカメラを搭載したPCでSkypeとLyncを用いたビデオチャットを行う際に、人物の背景だけを編集・除去したりできる。また、3Dスキャン/プリントも実現可能になるという。今回、インテルと3D Systemsは協業を発表し、3Dスキャン、編集、プリント機能を提供する一般ユーザー向けソフトウェアソリューションを、早ければ2014年下期に提供するという。さらに、3D Systemsはインテルが提供する「Intel RealSense SDK」の一部に、3Dスキャン技術を提供するとしている。



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